何の前触れもなくドラッグストア店頭に並び、偶然見つけた人だけが購入できる『プチプラコスメ系福袋』。「ラッキー!」と慌てて手に取るのだが、中には捨て商品だらけのハズレ福袋が存在しているのも事実だ。

昨年、多くのコスメ福袋を入手した私が痛感したのは「多くの人にとってリップ(口紅)はほぼ使い道がなくなってきている」ということ。コロナ禍のマスク生活で色付きリップを使用する機会は激減。リップライナーやグロスも同様に持て余すようになってきた。

今日たまたま私が見つけたのは『ちふれ』の福袋1100円(税込)。確かに福袋としては激安だが、本当に値段以上の価値があるのだろうか? 忖度なしでレビューしてみたいと思う。

・スギ薬局で発見

こういったコスメ福袋はドラッグストアやコスメショップで売られる場合が多いが、全てのショップで同時に発売されるわけではない。また取り扱いのない店舗もあるので、根気強く偵察する必要がある。

今年のちふれ福袋は洗顔せっけん、化粧水、化粧下地、マスカラ、マニキュア(濃緑)の5品が固定、それとは別にマニキュア2つがランダムで封入されているというものだ。人によってコスメの趣味嗜好は異なるので、誰かにとっての不用品は誰かにとっての本命かもしれない。

が、それではお話にならないので、今回あくまで “私個人の場合” について述べさせていただくと……マニキュアは3本もいらん。そもそも私にはマニキュアを塗る習慣がないので、これは完全に “捨てアイテム” ということになってしまう。

とはいえ、冒頭で断じた『リップ』が1本も入っていない点は評価に値する。今回の計7アイテムを第一印象で個人的にランク分けすると……


こうなる。


・たぶん悪くはない

まず個人的な大本命は『マスカラ ロング&カール / ブラック』(770円)。

なぜならマスカラってのは、どこのメーカーでも大抵それなりに使える。もちろん「デパコスじゃなきゃダメ!」といったこだわりのある方もいるだろうが、そういう人はそもそも『ちふれ』の福袋を買わないだろう。色さえ合えばそこそこ使えるもの……それがマスカラ。

実際に使用してみると……フム。悪くないな。

もうひとつの本命は『メーキャップ ベース クリーム』(330円)。化粧下地に関しても個人的には「何でもいい」と思っているので、福袋に入っていたらけっこう嬉しい。

試してみると、全く問題なく使用できる。ってか、これで330円はかなり安いんじゃないだろうか? この段階で最低限、福袋代の元は取ったと言える。

続く2軍は『化粧水 とてもしっとり』(616円)と『洗顔石けん』(385円)。化粧水は肌に合わないこともあるが、その場合は体に塗るなどして消費が可能。洗顔石けんも手洗い用として使用すれば無駄にはならない。

なお、こちらの化粧水はなかなか優秀。結果的に1軍並の活躍をしてくれそうである。ラッキーラッキー!


・結論として……

残すは『ネイル エナメル』(各440円)が3つ。先ほど述べたとおり私にはマニキュアを使う習慣がないのだが、まぁマニキュアを除いても1000円ほど得している計算になるからヨシとしよう。

それにしても……3つとも実に使い勝手のよさそうな色をしているな。聞くところによると『ちふれ』のネイル エナメルシリーズは、数々の賞を受賞してきた人気商品。マニキュアをよく使う人にとっては「間違いなく買い」と言っていいだろう。

フタを開ければ「単純にお得」だった『ちふれ2022福袋』。ラインナップの中には生産が終了している商品もあるのが難点といえば難点だが、お得にコスメを入手したい人は毎年狙っていきたい一品である。店舗によってはまだ在庫があるようなので、見つけたら即確保してくれ!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.