日本で最もハイブランドが集まる街といえば銀座であろう。
銀座は老舗と高級品が集まる街……。そんなイメージだったのだが、ここ最近変化が起きている。
一等地とも言える場所にユニクロや無印、ダイソーなどお手頃価格のブランドの旗艦店ばかりが集まっているのだ。その一角は「激安の聖地」とも言える様相なのである……!
・マロニエゲート銀座2
その「激安の聖地」は中央区銀座3丁目。有楽町寄りの銀座……といえばわかりやすいだろうか。
まず、代表的なのがUNIQLO TOKYOが入ったビル「マロニエゲート銀座2」。ここは地下2階から7階まですべてが激安のデパートと化している。
メインで入っているのが、ユニクロにGUというファーストリテイリング系の大型店舗。
さらに上のフロアには100円均一でおなじみダイソー系列のブランドが大集合。
本家のダイソーに、デザインにこだわった「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」、女子向けのキュートなデザインが集まった300円均一「THREEPPY(スリーピー)」である。
レストランフロアには、すかいらーく系列の飲茶食べ放題「飲茶TERRACE 桃菜(とうさい)」と、ふわふわパンケーキが売りの「むさしの森珈琲」が入っている。
そして地下には先日レポートしたOKストア銀座店。銀座とは思えない驚き価格で食品が買えるぞ……!
とにかくこのビルは、ユニクロにダイソー、OKストアと、とにかく安さを売りにしたブランドが大集合って感じなのである。銀座という土地柄を考えると、日本を代表する激安ビルと言っても過言ではないだろう。
ちなみに、以前ここは「プランタン銀座」というファッション系のデパートであった。当時を知るものとしてはちょっぴり複雑な気持ちになったりもする。
・無印良品 銀座店も
ちなみにここから徒歩30秒ほどの場所には無印良品 銀座店が。ここは先日リニューアルオープンしたばかり。
上階にはMUJI HOTEL GINZAも入ってるし、MUJI ダイナーに、ベーカリー、買った商品に刺繍が入れられるデザイン工房など、ほぼフルサービスがそろった旗艦店。
無印良品の商品ならほぼ全部そろう感じなので、家具とか生活雑貨を買うときに非常に便利なキング・オブ・無印である。
・ニトリ、3COINS、サイゼもあるでよ
ちなみに、無印良品 銀座店のすぐそばには銀座ロフトがあるのだが、上のフロアに最近ニトリができた。
マロニエゲート1にはハンズ(旧・東急ハンズ)も入っている。最近カインズに合併されており、ここでカインズの商品も手に入るのでもはや鬼に金棒。
ついでに、マロニエゲートから道路を挟んで向かいの西銀座デパートには、スリーコインズの大型店・スリーコインズプラスが入っているし、銀座インズにサイゼリヤも入っている。
・ぶっちゃけ買い物に便利
まとめると徒歩3分ほどの局地的な場所に
・ユニクロ、GU
・無印良品
・ニトリ
・ダイソー、スタンダードプロダクツ、スリーピー
・スリーコインズ
・OKストア
・ハンズ(カインズ)
・ロフト
・サイゼリヤ
という安価で便利な店が銀座に大集合しているのである。実際、これらのメーカーが同じ街にあることは珍しくないが、ここまで近距離に密集しているパターンは知らない。
しかもほとんどが大型店や旗艦店であり、他の店舗にはない特殊なサービスや限定品が手に入るのだ。メーカーにとって銀座に出店するということはある種のステイタスであり、力を入れるのは当然である。銀座に店を出せるというのは一流の激安店である証なのだ。
ちなみに、これらはロケットニュース24でしょっちゅう紹介しているメーカーでもある。銀座のロケットニュース通りと呼んでもいいのかもしれない。
こういった安価な店が銀座に進出することに対して「銀座の格が落ちた」など批判的な意見もある。たしかに、それも一理あると思う。
しかし、実際に訪れると買い物にめちゃくちゃ便利なのも事実。外国人観光客もたくさん買い物に訪れている。近距離に実用性の高いメーカーが密集していることがわかってからは銀座に足を運ぶことが増えた。まさか銀座が生活に便利な街になるとは思わなかった。
安価な店が密集し、それを多くの外国人観光客が買い求める。今の日本の縮図のような不思議なエリアとも言えるので、ぜひ一度足を運んでみてほしい。
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.