「ドトール」と聞くと、街中でよく見かけるあのカジュアルなカフェを思い浮かべる人が多いだろう。
でも実は、「ドトール珈琲店」という、ちょっと高級路線のお店があるのをご存知だろうか。この「ドトール珈琲店」、普通の「ドトールコーヒーショップ(以下ドトールと記載)」とはひと味違って、落ち着いた空間でコーヒーを楽しめる大人向けのカフェなのである。
そんな「ドトール珈琲店」と「ドトール」でそれぞれミルクレープが販売されているのだが……なんと価格が違うのだ。その差は100円。
果たしてこの差額に見合う違いがあるのか? 気になったので食べ比べてみることにした。
・そもそも「ドトール」と「ドトール珈琲店」は何が違うのか
先に書いたように「ドトール」はリーズナブルな価格でコーヒーや軽食を楽しめる、みんなご存じ街中でよく見るあのカフェだ。
一方、「ドトール珈琲店」はちょっと落ち着いた雰囲気の高級路線。こだわりのブレンドコーヒーを提供してるお店で、値段もややお高め。
その分、店内はゆったりしてて、大人のカフェタイムを楽しめる。また、2025年2月時点で全国に約20店舗しか存在していない希少なカフェだ。
ちなみに、「ドトール珈琲農園」という店舗も存在するが、こちらは店名が異なるだけで「ドトール珈琲店」とコンセプトは同じである。
・ミルクレープの比較開始
まずはそれぞれの値段をチェックしよう。
「ドトール」が440円(税込)に対し、
「ドトール珈琲店」が540円(税込)だ。
その差は100円。これは大きいのか小さいのか?
続いて外装をチェック。「ドトール」はロゴ付きの紙袋に対し、「ドトール珈琲店」はロゴなしのシンプルな紙袋だ。
余談だが、「ドトール」は紙袋が無料であったのに対し、「ドトール珈琲店」は1枚30円と有料であった。
また、テイクアウト用の箱についても、カラフルな「ドトール」に対し、「ドトール珈琲店」は無地と、とことんシンプルさを追求している。
実際にミルクレープの見た目を比較してみると……
おお! 見た目からしてすでに全然違う‼︎
目視でもサイズの違いがはっきりわかるが、実際にサイズを測ってみよう。
結果は以下のとおりだ。「ドトール」に対し、「ドトール珈琲店」のミルクレープの方が全体的に細長い。
さらにクレープの層を数えてみたところ、「ドトール」が15層に対し、「ドトール珈琲店」は16層だった。
「ドトール」はクリームが厚いのに対し、「ドトール珈琲店」は一層一層が凝縮されていることがわかる。
ついでに重量も計測してみよう。
「ドトール」は105.9g。これでもそこそこのボリューム感だが、「ドトール珈琲店」は146.6g! なんと約40gも違うのである。
見た目だけでこの違いとは……!
以前当サイトのあひるねこ記者がガストとジョナサンのローストチキンを比較した結果、違いがわからなかったと語っていたことがある。
なので今回も「違いがよくわかりませんでした! 〜完〜」という結果を期待していたのだが、この時点ですでに良い意味で期待が裏切られている。
・とはいえ、食ってみないとわからん!
見た目が違っていても、中身が同じなら意味がない! ということで、まずは「ドトール」のミルクレープからいただこう。
見た目はシンプルで、「ザ・ミルクレープ!」といったかんじ。クレープ生地に甘めのクリームがたっぷり詰まっていて、しっとりしたクレープとクリームの甘さが口いっぱいに広がる。
めちゃくちゃ特徴的なポイントがあるわけじゃないが、シンプルにうまい。
お次は「ドトール珈琲店」のミルクレープ。表面がツヤツヤしていて、なんとなくリッチな雰囲気を醸し出してる。
実際に食べると……うおお! カラメルの風味がガツンと来る! 甘さ控えめで、ほんのり苦みも感じる大人の味わいだ。
クリームはしっかり詰まっているが、「ドトール」より軽めの仕上がり。甘ったるさがなく、コーヒーとの相性がバツグン。
個人的にめちゃくちゃ好きな味だ。
・結論:差額100円以上のクオリティ
食べ比べた結果、100円の差どころか、それ以上のクオリティを感じた。あくまで個人の感想だが、「ドトール珈琲店」のミルクレープが 540円でも安く感じるレベル で、むしろ「ドトール」の440円が少し割高に感じたのが正直なところだ。
もちろん、どっちが好きかは好みがわかれるとは思うが、「ちょっと贅沢したい」「コーヒーと合わせて至福の時間を過ごしたい」なら、個人的には「ドトール珈琲店」のミルクレープをオススメしたい。
参考リンク:ドトール珈琲店、ドトール
執筆:大島あさ未
Photo:RocketNews24.