週に1度、仕事後にスーパー銭湯に行ってそのまま朝まで過ごしている。今まではビジネスホテルやカプセルホテルに宿泊していたが、部屋の広さやサービスよりも「大浴場の充実度」を優先した結果、今のスタイルに落ち着くことになった。

スーパー銭湯のサウナや炭酸泉でじっくり疲れを取り、リラックススペースで質の良い仮眠を取る……んで、早朝に朝風呂で気持ちよく目を覚ますことで、仕事のパフォーマンスもアップする気がするのだ。

食事自慢の施設だったら半日でもフル活用すれば心身ともにパワーチャージできるだろう。というわけで今回訪れたのは、御茶ノ水駅・神田駅・淡路町駅・小川町駅などから歩いて行ける「RAKU SPA 1010 神田(らくスパ1010神田)」である!

・らくスパ1010神田

この日は仕事が早めに終わったので19時頃に「RAKU SPA 1010 神田」に到着した。ちなみに1010は「銭湯(セン・トウ)」と読む。同施設は2019年3月にオープン、11時〜翌8時という営業時間で終電後の需要にも対応している。立地はとても良い。

ちなみに「RAKU SPA 1010 神田」は、株式会社極楽湯の直営店舗。銭湯サイズながら、癒し・仕事・交流の3要素をバランスよく組み合わせた “都会のオアシス” とのこと。お風呂だけでなく食事も仕事も滞在も楽しめる施設ということだ。


・コースと料金

今回は朝まで利用するので、10時間滞在できる「RAKU SPAコース(平日2020円)」で入館。さらに深夜料金(平日・日曜日2000円)が追加でかかるらしい。また、10時間を超えると延長料金(30分200円)がプラスされるそうだ。



つまり22時以降に「RAKU SPAコース」で入館すれば、翌8時の閉館時間まで4020円で滞在可能となる。少し早めに入館して食事を楽しもうと思ったが、早めに入館した分、延長料金もかかってしまうもよう。これは教訓として覚えておいた方がいい。

ついでに紹介しておくと、他にも3時間利用の「銭湯コース(平日500円)」「サウナコース(1220円)」がある。立地が良いから短時間利用の方も多いのだろう。仕事帰りにも便利だ。



レストランの会計や入退館の管理はすべて下駄箱のリストバンドキーで行う。料金は退館時にまとめて支払うスタイルだ。フロントで館内着とタオル、サウナ利用の目印となる赤いリストバンドをもらい、まずは2階のレストランへ。



・1010 Dining & Pub

2階レストラン「1010 Dining & Pub」はスーパー銭湯のレストランらしからぬ洗練された雰囲気だった。クラフトビールの飲み比べセットや、手延べそうめんを使用したパスタなど、オリジナリティ豊かなメニューが揃っている。


注文したのは、名物の「プレミアムロースかつカレー(1380円)」。毎日お店で仕込んでいるらしく、スパイスが効いてけっこう本格的な味だ。

ロースかつは衣がザクッと香ばしく中はジューシー。カレーと絡めることでスパイスの刺激と肉の旨味がじんわりと感じられる。きっとサウナ飯としても人気だろう。スパイスの刺激で完璧に仕上がるはずだ。これはウマい。


・大浴場へ

食事を終えて3階の大浴場へ……メチャメチャ混んでいた。館内入口に「混雑しております」の看板があったが、想像よりも混んでいるというか想像よりも浴室がコンパクト。洗い場にもサウナにも待ち列ができていた。

サウナは約100度だが大人7〜8人でギュウギュウ & 天井が低く、体感は温度表示以上。備長炭水風呂(期間限定かも)が約13度で最高に気持ちいい。イスは空いてなかったので、ぬるめの炭酸風呂で休憩した。

炭酸風呂で様子を見ながら空いているタイミングでサウナという流れ。混んでいても流れが分かればストレスなく過ごせる



全体的にコンパクトながらメインが炭酸風呂というのは嬉しい。炭酸風呂目当ての利用者も多いようだ(事実、サウナのリストバンドを付けていない方も多い)。ただやはり浴室も脱衣所も混むので覚悟の上で利用するのが良いだろう。



・RAKU SPAコース専用フロアへ


風呂上がりに4階の「RAKU SPAコース(10時間)の利用者限定フロア」へ。レストラン同様、リラックススペースも洗練されていた。6000冊以上のコミック・雑誌が読み放題で、ソファやハンモックなども設置されている……しかし

やはり混んでいた。


……早く来たのは失敗だったかもしれない。朝まで利用するなら日帰り利用者が帰り始めるタイミングを狙うべきだったか。次の機会があれば、せめて「チェックアウト時間の10時間前」を計算して入店するだろう。7時チェックアウトなら21時過ぎかな。


とはいえ、スーパー銭湯の休憩処でおなじみのリクライニングソファや、Yogibo(ヨギボー)のビーズクッションが設置されているエリアは人が少なかったので……


なんとか無事に仮眠スペースを確保。

人目のつかない壁際にクッションを置いて寝ることにした。なお、歯ブラシ、髭剃り、耳栓等は有料。なんなら4階は明るいままなので、人によってはアイマスク(有料)も必須となるだろう。

ブランケットをかぶって寝ている方もチラホラ。そんなこんなで22時過ぎに就寝。電源コンセントはあちこちにあるのでスマホの充電は可能だった。



・朝から賑やかな大浴場

そして翌朝、大浴場は早朝から混雑していた。どうやら同施設はランニングステーション(コインロッカーに荷物を預けて、走った後にお風呂を利用できる施設)としても人気らしい。


結局、賑わっているサウナではなく炭酸風呂で目覚めスッキリ。延長料金が怖いので早めに身支度をして7時前にはチェックアウトしたのだった。


・大人気

まとめると、施設自体が良くも悪くもコンパクトで平日でもけっこう賑わっている。んで、RIRAKU SPAコースフロアは仮眠というよりコミックや雑誌を楽しむエリアなのだろう。ずっと明るいから仮眠をとる場合はアイマスク等が必要かも。

ただ混雑している割に施設は全体的にキレイで清潔感があるし、レストランで食べたプレミアムロースかつカレーは絶品だった。ワークスペースもあるからリモートワークで活用するのもアリかも。立地も良いので使い勝手は良いだろう。覚えておいてくれたまえ!


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称RAKU SPA 1010 神田
住所:東京都千代田区神田淡路町2-9-9
時間:11:00〜翌8:00

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼イベントもやっている様子

▼仕事もできそう