この数年で会計の仕組みは目覚ましく進化している。スーパーでもコンビニでもセルフレジはもはや当たり前になりつつあり、大手飲食チェーンでは口頭で注文する機会が少なくなった。
そのもう1歩先の会計システムが、大手スーパー「ライフ」に導入されていた。売り場移動型セルフレジ「ピピットセルフ」は買い物しながら商品のバーコードをスキャン。そのままレジに行って会計を行うというもの。
コレ、すごく楽! 会計時間が大幅に短縮されて大変便利。レジ渋滞はなくなるかも!? しかしちょっと気になる点も……。
・スマホを使って自分でスキャン
この会計システムに東京・東中野の店舗で遭遇した。同店は2023年9月1日にリニューアルオープンした際、ピピットセルフを導入したらしい。
お店の営業時間は9~24時で、21時まではピピットセルフが利用可能とのこと。ちなみに会計は現金・カード・スマホ決済に対応しており、ICカード決済は不可となっている。
こういうタブレット一体のカートは、少し前から目にするようになった。郊外の大型スーパーやディスカウントストアで見かけることがある。
専用カートだけでなく、スマホを使って自分で商品をスキャンできるようだ。iOS・Android、それぞれにアプリが用意されていて、自分の端末にアプリをインストールすれば、スマホを商品スキャナーとして使える。
さらに店内専用のスマホ端末もあるので、スマホを持っていなくても安心。私(佐藤)のように、余計なアプリを端末に入れたくない人も店内スマホで買い物できてしまう。これ、助かる~! 使用頻度の低いアプリはあまり入れたくないんだよねえ。
では、1台お借りして買い物してみよう。
売り場に行ってさっそくスキャン! と思ったが、その前にひとつやることがあった。スマホでチェックインしないといけないので、もう1度先ほどの場所に戻って、入店用コードをスキャン。
よし、これで買い物できるぞ。
昼メシにサラダを買ってみよう。商品のバーコードをスキャンすると、「接続中」となって……。
カートに登録完了! 「合計1点 参考価格(税込)753円」と表示された。税込価格で総額が表示されるのはありがたい。
その後も商品を手に取りスキャン、また取ってスキャンを繰り返し、13点を買い物かごに投入。このくらいでいいかな。
そしてレジに向かい、まずは会計用のバーコードを表示。これをスタッフが専用スキャナで読み取る。それから端末へと移動する。このひと手間を余分に感じたけど、おそらく管理上、必要な手続きなのだろう。
レジで今一度、会計用バーコードを読み取らせると……
スキャンした商品のデータが表示された。その金額を支払えば……
会計後にスマホを返却箱に入れて終了~! あとは商品を袋詰めするだけです。ラクチンだな~! すごく時間を短縮できている気がする。
・気になること
とても便利な仕組みなんだけど、気になることがある。スタッフが商品のバーコードをスキャンするわけではないので、仮にスキャン漏れがあった場合はどうするのだろう? スキャン済みの商品と、かごの中身を照らし合わせたりしないので、スキャン漏れは起こり得る気がした。
また、子どもが不用意に商品をかごの中にポイ! と投げ込んだりして、気づかなかったりするケースもありそうだ。利用する際には、スキャン漏れがないように注意したい。
いずれにしても、スーパーのレジ待ち渋滞が緩和されそうなので、多くの店で導入が進むことを願っている。
・今回訪問した店舗の情報
店名 ライフ 東中野店
住所 東京都中野区東中野 3-9-7
時間 9:00~24:00
参考リンク:NEWSCAST、東芝テック株式会社
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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