大手回転寿司チェーンの「くら寿司」は2020年11月中旬、東京・東村山店をリニューアルし、非接触型サービスの「スマートくらレストラン」としてオープンした。実際にお店に行ってみると、このお店はスゴイ! 入店から退店まで店内設備にほぼ触れることなく利用することが可能だ。スマホで注文して、会計もセルフレジ。一言もスタッフと言葉を交わすこと必要がないので、将来的に無人店舗も可能なんじゃないの!?

・非接触型サービスのくら寿司

くら寿司は、新型コロナウイルスの感染が拡大するよりも前から、注文効率を向上させるために「スマホで注文」の仕組みを導入していた。現在全国の多くの店舗でこの仕組みを利用することができる。東村山店はこれだけでなく、入店時の席の案内や食べた皿のカウント、さらに会計まで、ほぼすべての工程で非接触型サービスを導入した全国初の店舗である。


利用時の流れを順番に紹介しよう。まずお店に入ると入り口の端末で受付を行う。この端末には特殊なセンサーが備えられていて、ディスプレイに触れなくても操作が可能だ。すげえ! 未来だよ、コレ未来! 触ってないのに反応してるぞ。


案内票がプリントアウトされるので、そこに記されている番号の席に着く。ちなみにこの案内票は会計時に必要になるので、クシャクシャにしないように。


席の上には、お馴染みのタッチパネル式のディスプレイがある。タッチして操作も可能だが、「触れるのはちょっと……」って場合は、画面に表示されているQRコードをスマホのカメラで読み取ろう。


すると、専用サイトが表示されるので、そこから食べたいものを注文する。自分のスマホがくら寿司になったって訳だよ!


・スマホで寿司を注文

私はこの日、初めてスマホで注文する。本当に注文できるの、コレ? とりあえず、やりいかとかんぱちを頼んでみよう。1品ずつしか注文できないのはちょっと面倒だけど、ディスプレイを見上げて商品を選ぶより、スマホの方が見やすいな。


それからしばし待つ……。ジッとして待っているせいか、来るのが遅い気がするけど。ちゃんと注文できたのかな? ……と思っていたところ、来たよ!



このサービスはとても良くできていて、「注文履歴」を見ると到着時間まで表示されている。空いた皿を「皿投入口」に入れると、その数まで表示されているじゃないか。よ~く見てるな~、お客さんのことをよ~く把握してるんだな~。テクノロジーが回転寿司をここまで進化させるとは、あっぱれ!


・2回だけタッチ

食べ終えたら、スマホ画面上部の「お会計」をタップして注文を終了する。ここまで1度も店内設備に触れることがなかったわけだけど、残念なことに、会計前に2度ほどディスプレイをタッチしなければいけない。


1回目は皿の投入を確認する「投入完了」ボタンを。2回目はその後に表示される「お会計」ボタンだ。ここまでどこにも触れなかったのに、最後に2回続けてディスプレイに触れるなんて。惜しい! “ノータッチくら寿司” まであと一息だぞ!


そしてセルフレジで、案内票のバーコードを読み取って金額を確認。現金かカード、バーコード決済のいずれかを選んで、支払いを済ませればすべて終了だ。


なお、このスマートくらレストランは11月30日に東京・吉祥寺店。12月7日に兵庫・甲子園店に誕生する予定だ。将来的には、全店舗で非接触型サービスの導入を目指しているそうだ。無人店舗もそう遠くない未来にお目見えするのかもしれないぞ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 くら寿司 東村山店
住所 東京都東村山市久米川町5丁目3-1
時間 11:00~23:00(L.O.22:30)

参考リンク:くら寿司「スマートくらレストラン
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]