
『amazon fresh(アマゾン フレッシュ)』の実店舗は、現在アメリカとイギリスのみで展開しているアマゾンの無人スーパー。近年は日本でもセルフレジが普及してきたが、 “レジすら無い” となるとまだまだイメージが湧きづらいのが現状である。
以前の記事でもお伝えしたとおり、日本の有人レジのレベルの高さは世界でもトップクラスだ。果たして今後、日本で無人スーパーが一般化する可能性はあるのだろうか? オープンしたてのロンドンの店舗を初体験してみたぞ!
・旅行者でも使える
amazon freshを利用するには、事前に『amazon ショッピングアプリ』を携帯端末にインストールしておく必要がある。アプリは全世界共通なので、普段から利用している人はそのままでOK。クレジットカード情報を入力したら、さっそく店舗へ向かってしまおう。
私が今回訪れたのは地下鉄『エンジェル駅』からほど近い店舗。イギリスでは第1号店が昨年オープンしたばかりだ。ピカピカの入り口からアマゾンのやる気が伝わってくるよう。
入店時は先ほどのアプリを起動させ、バスケット(買い物カゴ)のアイコンをクリック。あとはQRコードを表示させ、ゲートでスキャンさせるだけの簡単仕様なのだが……
いくら簡単と言われようが最初は不安なもの。入り口ゲート横に “不安そうな客にやり方を教えてくれる係の人” が立っているので、彼に全てを委ねればよい。
「その時点ですでに “無人” じゃないのでは」という声が聞こえてきそうだが、カタいこと言うのは止そう。
・品揃えバッチリ
個人的にコンビニ程度の規模を想像していたamazon fresh、実際は生活に必要なものがほとんど揃う広さを有していた。
営業時間は午前7時から午後23時。こんなのが近所にあったら助かるなぁ〜。
レジカゴはなく、立派なクラフト紙のバッグが無料でもらえる。好きな商品を選び、そのままバッグに詰めちゃえばOKだ。
普通のスーパーと遜色ないフレッシュ野菜がズラリ。
お肉やチーズの品揃えもなかなかである。
SUSHIもあった!
私は今回初めて知ったが、amazonってプラーベートブランド商品を展開していたんだな〜。
サラダが4ポンド(約650円)ほどと、ロンドンの物価を考えれば全然高くない。むしろお買い得と言っていい部類!
・ただし、気分は万引き
商品を選び終わり、ついにお会計の瞬間が訪れた。amazon freshの唯一にして最大の特徴……それは「レジを通さず、そのまま商品を持ち帰っていい」という点だ。
先ほどの “不安そうな客にやり方を教えてくれる係の人” 、そして『amazon hub』(返品や受け取り窓口)カウンターの他、店内にスタッフの姿はなし。なんだか万引きしているみたいでヒヤヒヤが止まらない。
この日私がチョイスしたのはジュース、バナナ、それからバゲット。
驚くべきことに、ベーカリーコーナーのパンは包装されていないようだ。amazon freshでは「客が選んだ商品をセンサーが自動的に検知するシステム」が用いられているのだが、私はてっきり「バーコードから商品情報を読み取る」ものと思っていた。
機械製品であればいざ知らず、パンには多少の個体差がある。一体どのようにして “裸のパン” から金額を感知するというのだろう? 間違いがあっては大変なので、パンの金額をメモしておこう。
これまた無人のコーヒースタンドでカフェラテを勝手に注ぎ……
いざ、退店の時!
おお!? お会計してないのにゲートが自動で開いた〜!!!!!
・やっぱ慣れない無人スーパー
退店後、ほどなくしてメールでレシートが届いた。そこには私が持ち帰った4アイテムと、「カード決済しました」という内容が記載されている。どんな仕組みかは不明だが、センサーは正確に情報を読み取っていたようだ。なかなかやるな。
が、しかし! 「センサーは本当に正しく金額を計算できたのか?」と不安でたまらない私は、メモをたよりに合計金額の “答え合わせ” を行うハメに。結果として、レジに並ぶ以上の手間と時間を要したのだった。
実際のところ、無人スーパーではセンサーの “読み取り間違い” が多発しているとの情報もある。有人スーパーであれば「間違ってますよ」と伝えれば済むが、無人の場合はどういった手続きを踏めばいいのだろう? 考えただけで面倒くさい。
それから、やっぱりどう考えても、あの “万引きしてる感” は居心地が悪い……以上のことから「これほどのストレスを感じるくらいなら、有人レジに並ぶほうがいい」というのが、amazon fresh初体験における私の率直な感想である。
もちろん慣れれば多少は違うのだろうが、国民性からみても日本で普及するのはもう少し先であるように感じた。
……などと厳しいことを書いてしまったが、体験としては非常に面白いamazon fresh。みんなもアメリカかイギリスへ行ったらぜひ試してみてくれ!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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亀沢郁奈



















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