ピザやカプレーゼなど、イタリア料理に欠かせない存在であるモッツァレラチーズ。モキュモキュとした食感とミルクそのものの旨みが味わえるのが特徴で、人気も知名度も高めなチーズである。

そんなモッツァレラチーズが、材料2つで簡単に作れることをご存じだろうか?

みんなも出来立てのモッツァレラチーズ、食べてみたいよね? 絶対食べたいよね?? ……ってことで、さっそく作ってみよう!!

・モッツァレラチーズの材料

モッツァレラチーズは、熟成や発酵をともなわない「フレッシュチーズ」と呼ばれる分類のチーズだ。同じフレッシュチーズの仲間には、クリームチーズやマスカルポーネ、それから当サイトでも以前ご紹介したカッテージチーズなどがある。


実を言うと、モッツァレラチーズの作り方はこのカッテージチーズと大差ない。じゃあ何が違うのかって言うと……牛乳の種類だ。

カッテージチーズでは一般的な牛乳を使用するのだが、モッツァレラチーズの場合は低温殺菌 またはノンホモ牛乳の使用がマストだ。

低温殺菌とは、生乳を低温(60度ほど)で殺菌する製法のこと。そしてノンホモ牛乳とは、牛乳に含まれる脂肪分を細かく&均質化する「ホモジナイズ」という処理を行っていない牛乳のこと。生乳に近い味わいが味わえる半面、時間が経つとクリーム状になった脂肪分が浮くというデメリットがある。

今回使用したノンホモ牛乳は普通のスーパーでなかなか販売しておらず、一部店舗でしか取り扱われていない。筆者の場合は成城石井で購入したところ、1000mlで税込458円だった。


ってことで、モッツァレラチーズの材料と必要な道具をご紹介しよう。

・牛乳:1000ml
・酢:大さじ2~3
・お湯(ボウルに半分ほど)
・氷水(ボウルに半分ほど)
・木ベラ:2本
・ボウル:2個
・鍋
・ザル
・食品用温度計(あれば)

材料らしい材料といえば牛乳と酢の2つで、あとはお湯や氷だけ。今回はちょうど自宅にあった白ワインビネガーを使用したが、穀物酢でまったく問題ない。


・モッツァレラチーズの作り方

①鍋に牛乳をすべて入れて、65度ほどまで温める。温度計がない人は、沸騰する手前(泡が出るか出ないかぐらい)で火を止めよう。


②牛乳に酢を入れてゆっくりとかき混ぜると、


モヤモヤした感じになる。


この時、一般的な牛乳の場合はボソボソになるのだが、ノンホモ牛乳を使えば粘り気のある塊ができるぞ。


③塊をザルでこしたらボウルに移し、お湯をかけて2本の木ベラで練る(今回はボウルが足りなかったため、片手鍋で代用しています)

練る時間によってチーズに含まれる水分量を調整できる。柔らかめのチーズが好きな方は少なめに練って、固めが好きな方は多めに練るといいぞ!


④手でギュッとちぎってお好みのサイズに形成し、氷水に浸けて冷やせば……


出来上がり!


・ムッチリ食感で美味しい!

出来上がったモッツァレラチーズにトマトとバジルを添え、カプレーゼを作ってみた。

出来上がったモッツァレラチーズはムッチリ&モキュッとした食感で、市販品と比べても遜色(そんしょく)ないほど美味しい! パクパクと食べ進んでしまう。

牛乳1000mlでは500円玉サイズが5個ほどしかできなかったので、正直に言うと市販のモッツァレラチーズを購入する方が安く食べられる。しかし出来立て&自分で作ったことが最高の調味料。次回はもっと量を増やしてたっぷりと作ってみたいな。

火傷にさえ気を付ければ超簡単なので、小学校中学年ぐらいのお子さんは一緒に作ることもできるだろう。その際は、断熱性の高いキッチン用グローブを使って形成するのがおすすめだ。

執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

▼モッツァレラチーズが出来た後に残った液体は「ホエー」と呼ばれ、スープやお菓子作りに利用できる