ドン・キホーテなどでよく見かける “叫ぶチキンの人形” を使ったライフハックが海外で注目を浴びている。ライフハックとは日常生活で役立つちょっとしたアイデアのこと。叫ぶだけが取り柄のチキンが暮らしにどう役立つのか想像もつかないかもしれないが……

話題の写真を確認したら、たしかに便利な気がしたので試してみることに。「叫ぶチキン」は近所のドンキで購入。1個1099円という価格に軽くひるんだものの、売れ残っていたチキンを全部(4個)買い物カゴにぶち込んだ。今の生活が少しでも楽になるなら……やるしかねえ!

・叫ぶチキン

ドンキでは「叫ぶチキン」として販売されていたが、ネットで検索すると「びっくりチキン」や「シャウティングチキン」とも呼ばれている。とにかく “びっくりした顔で叫ぶチキン” ということだろう。お腹を押したら信じられないほどデカい声で叫ぶ人形である。

では、そんな近所迷惑待ったなしの人形をどこで使うのかというと……駐車場だ。とくに自宅のガレージや車止めのない駐車場で役に立つはず。シャウトはデカければデカい方がいい。結論を先に言ってしまうと、4個だとギリギリ。できれば6〜7個並べて使いたかった。



・チキンの使い方

それでは準備に取り掛かりたい。買ってきたチキンをすべて開封したら、1体ずつ駐車場のフェンスに取り付ける。リアバンパー(後ろのバンパー)の高さにチキンのお腹がくるようなイメージだ。言わんとすることは何となく分かるだろう。

4体すべて取り付けたら準備完了。まるでチキンの処刑場のようである。いや、処刑場というのは、あながち間違いではないかもしれない。つまり叫ぶチキンが「車止めの代わり」を担うのだ。

バックで駐車をする際、今後はたとえ後ろが見えづらくても、チキンが体を張って車を受け止めてくれるだろう。さらに思いっきり叫んでブレーキを踏むタイミングを教えてくれるのだ。「叫ぶチキン」のポテンシャルを最大限に引き出す使い方と言えるのではないだろうか。


実際に車をとめてみると……



…………



ピェェエエエエエエエエエエエエエエーッ!!!!


ブレーキィィイイイ!(ピタッ)



正直に言うと、バックモニターに “処刑待ちのチキン” がずっと映っていた(黄色はよく目立つ)のでかなりスピードを落として駐車をしたのだが、叫び声は運転席までしっかり届いたぞ。ただ……

チキンはお腹をグイッと押さないとシャウトしない。いつもの感覚だともうブレーキを踏まなければならないのに、まだチキンは叫ばないのだ……チキンの野郎が「オーライ、オーライ!」と運転手を煽り続ける。駐車場でガチのチキンレースが繰り広げられたのだった。

チキンの数を増やしたらもっと安全に駐車できるのかもしれない。それでも一歩間違えたら車を傷つけてしまうので試す際は慎重に。何かあっても責任は取れないから注意してくれよな!


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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