先日、アホな上司ことYoshioから「SNSで話題のジョウロを4つ使った永久機関を実際にやってみてほしい」とリクエストされた。永久機関とは、外部からエネルギーを受け取ることなく永続的に運動を続ける機械、または装置のこと。

ジョウロ 永久機関」でググってもらえば分かるが、動画の内容を簡単に説明すると、ジョウロ4つを四角に並べて1つ目のジョウロに水を注ぐ。すると……

満タンになった1つ目のジョウロから2つ目のジョウロに水が流れ、そのまま3つ目、4つ目、そして1つ目のジョウロに水が戻ってきて……という運動が永遠に続くらしい。あまりにもフェイクっぽいが、上司から「やってみて」と頼まれたのでやってみた。

・ジョウロの永久機関

なかなか上手に説明できなかったが、四角に並んだジョウロを見たらなんとなく流れが分かるだろう。とにかく、1・2・3・4・1・2……と、グルグル回るように水が流れたら成功である。果たして動画のようにうまくいくのだろうか。

正直、今の時点で「時間の無駄」「面白くない」「つまんない」「アホなの?」「やるまでもない」などとコメントされるのは分かっている。しかし “くだらないことを真剣に” というモットーに基づいて実験や観察を行うことを理解していただきたい。



・とにかくやってみた

それではテンポ良くいこう! 


動画のように、1つ目のジョウロにガンガン水を注いでいく。満タンになったら、ジョウロの口から2つ目のジョウロに水が注がれるハズだ。


しかし……



満タンになった後にタンクから水が盛大にあふれる事態に……そりゃそうなのだ。ジョウロの口は開口部より高い位置にあるため、普通に考えて、ジョウロを傾けないと口から水が出ることはない。ジョウロってそういうものなのだ。



高さを調整したらチョロチョロと水が出てきた……が、開口部からも水が勢いよくあふれているので中止にすることに。こうなったら奥の手を出すしかあるまい。



・奥の手


そう、すべてのジョウロを満タン状態にしてから水を注ぐことにした。これで無理ならもう絶対に無理。マジで奥の手!



しかし……



…………



奥の手通用せず。



…………


ただ、地面が水浸しになっただけだった。


少しもうまく行かなかったので動画を編集する気にもならず。結果的に時間の無駄となってしまったが、永久機関を夢見る方(とくにYoshio)のためにありのままをお伝えした。

実験後にSNSに上がっている動画を確認すると不自然な点に色々と気がつく。分かりやすいのは、1つ目のジョウロから2つ目のジョウロに水が注がれている間も1つ目のジョウロの水が減っていないこと。せめて同じような動画を作りたかったな〜〜。


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.