2023年も夏真っ只中だが、何気に飲食界で「白」がキーワードになりつつある。というのも、ミスドの「白いポン・デ・リング」、モスバーガーの「白いモスバーガー」、それからローソンでも「白いふわふわクリームサンド」などなど、白旋風が各地で巻き起こっているのだ。

夏といえば白。そんな流れも感じる今日この頃だが、なんと冷凍食品でも「白い」新商品が登場することになった。ズバリ、味の素の「白チャーハン」がそうである。

・塩分控えめのチャーハン

こちらが8月6日より全国で発売される白チャーハン。当編集部は味の素から実物が送られてきたことで一足先に試食できた。白チャーハンとあって、もちろんパッケージは白。商品をアピールする文字がデカデカと書かれており、中でも「塩分40%カットだ!!」が力強い。

んで、商品にもチラッと書いてあるように、特徴は直火焼豚と卵、白葱といったシンプルな具材と塩・胡椒や醤油をベースとした正統派な味つけ、さらに独自の減塩技術により塩分を40%カットしているところ。つまり、健康志向ながらも味は美味しいというやつだ。


・塩分カットで簡単調理

そして味の素によると、同商品を出した背景には高齢化社会がある。なんでも、日本人の1/3が高血圧と言われている現代社会において、60代以上の生活者の “半分以上” が「減塩」を意識しているらしい。

では、塩分を40%カットすることでどうなるのか。「白チャーハン」1食分250g(1袋は500g)の食塩相当量は約1.8gで、厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取目標値の1/3以下になるそうだ。

それでホントにウマいの〜? とも疑いたくなるが、味の素といえば「ザ★®チャーハン」がウマいのは有名な話。その技術を使えばワンチャンあるのかもしれない。とはいえ、実際に味わってみないと真実は分からないから食べてみるとしよう。


作り方は冷凍チャーハンだからフライパンorレンチンでOK。今回はより手間を省けるレンチンで作ってみることにした。フライパンで炒めた方がウマいのは当たり前のなか、これで味がよければ本物だろう。

さて、レンチンするにあたりやることは皿に盛るだけで、ラップをかけなくてもイイからとにかく楽チン。1袋の半分くらい(250g)で作るのが「パラッとおいしく仕上げるコツ」とパッケージに書かれていたのでそれ通りに作ってみた。あとは600Wに設定して待つこと4分半……


・味はどうか

見た目はごく普通のチャーハンだ。ちなみに味の素は「アミノ酸のはたらき」を活用し、美味しさを損なわない独自の減塩技術を用いて、減塩をしながら塩味をアップ。それから味や風味をコントロールすることで美味しさと減塩の両立を実現しているらしいが……


確かにそこまで減塩していることが気にならない。胡椒の影響なのか味の入ってくる初速がよく、そこに焼豚が合わさるとアクセントになって味が締まっているのだ。もちろん、オラオラ系のチャーハンに比べると物足りなさは否めないが、これなら十分に戦えていると言っていい。

何よりシンプルなのが食べやすくて二重丸。個人的にはそうだなぁ……ラーメンと一緒に出てくるチャーハンと似ているように感じた。自分を主張しすぎないチャーハンといえば伝わるだろうか。これで先に書いたように塩分が抑えられているとなれば、正直言ってかなりアリ!

何も情報をもらわずに食べたら「ちょっと薄味のチャーハンかな?」と思うくらいの違和感。これならば血圧を気にしている人にとって、ありがたい存在となることだろう。それくらいスンナリ食べられた。


・他にも塩分配慮商品が登場

んで気になる値段は……オープン価格だが税込440円前後とのこと(発売前の時点)。今のところ、これより下回るようだったらお得かもしれないのでぜひ参考にしていただきたい。

なお、白チャーハンと同時に塩分を40%カットした冷凍餃子、同じく40%カットのエビピラフも発売される。消費者にとって選択肢が多いのは嬉しいこと。塩分を控えつつもガッツリ食べたいという人はお試しあれ。

参考リンク:プレスリリース
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼原材料はこんな感じ

▼調理方法