また食べてしまった……。何をかというと、これまで「あまりウマくない」と勝手に先入観を持っていた冷凍チャーハンである。軽い気持ちでニチレイの「本格炒め炒飯」を食べて以降、進化した冷凍食品の味に感動して食べに食べまくっているが、また食べてしまったのだ。

もはや2日連続なんて当たり前。スーパーやコンビニに行ったら必ず冷凍食品をチェックしてしまう体になってしまったのだが、プラッとセブンイレブンに立ち寄ったら期待値MAXのものを発見したので即買いした。有名どころではあるが、『すみれ』のチャーハン(税込267円)だ。

・セブンとすみれのコラボ商品

『すみれ』のチャーハンと言っても、石田純一さんの娘や声優の上坂すみれさんが作ってくれる訳ではない。もしそうだったら最高だが、セブンのすみれはご存じ北海道・札幌のラーメン店にあたる。すでにコラボでカップラーメンも販売しているため、全国区で名前が知られていることだろう。

んで、カップラーメンが高い評価を得ていることから、おそらくチャーハンもウマいはず……と食べてみることを即決した訳だが、結論からいうとウマかった。ちなみに公式サイトでは、次のように商品説明がされていた。


「炊きたての御飯をラードでさっと炒めた、しっとりとしたチャーハンです。チャーシューは、オーブンで焼き上げた後しっかりと煮込み、味しみよく仕上げました。(セブンイレブン公式サイトより)」


・とてもレンチンと思えない

文字だけでウマく見えるように書いてあるのは商品なので当然だが、魅力的な文言がズラリと並んでいるのに期待するなという方が無理だろう。実際、レンジでチンすると食欲をそそられる香りがふわっと広がった。

そしてチャーハンといったらパラパラを連想してしまうが、説明にあるように “しっとり” しているから匠の技がキラリと光っている。また、他の冷凍チャーハンと比べたら具だくさんで期待がさらに膨らむ。それでは実食!


はあぁっ、これは……


スゴいよ……ウマいよ……。


チャーハン本体はもちろんのこと、チャーシューといい、味つけといい、さすが老舗といったところだ。実店舗で食べたことがないのでどれほど味を寄せているのか分からず申し訳ないが、チャーハンとしてのレベルは間違いなく高い。

簡潔にまとめるなら、こだわりをチラリと見せつつも、とがりすぎることなく万人受けしやすい味に仕上げている印象だ。ラーメンと一緒に食べたら合うだろうなっていう感じも、いかにもラーメン店らしい。

・少しだけ欠点も

ただ気になるのは、好き嫌いの分かれるグリンピースがほんのちょっとインしていること。アクセントである一方、苦手な人にとっては悩ましいポイントになるかもしれない。また、内容量300gは女性だとちょうどいいだろうが、男性だと物足りなく感じる人も多いかと思われる。個人的には、あと少しだけ量があったらパーフェクトだった。

ラーメンとの合わせ技という手もなくはないものの、それだとどうしてもカロリーが気になる。ラーメンとチャーハンのコンビネーションで真価を発揮するような気もしたので、2人以上で分け合って食べるのが最高の食べ方なのかもしれない。

とはいえ、有名店の料理が身近になったのは嬉しい限り。しかも、レンチン一発で出来上がるのだから、いい時代になったものである。「美人は3日で飽きる」と言われるが、すみれのチャーハンは当分飽きそうにない。近いうちにまた300円以下で北海道にトリップしよっと。

参考リンク:セブンイレブン「すみれチャーハン」
Report:冷凍食品研究家・レンチン原田
Photo:RocketNews24.
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