アタリがあればハズレもある。これは世の中のいろんなことに当てはまるが、冷凍食品界でも同様だ。値段が安い上にウマいものがある一方、イイ値段がするわりに肩透かしの商品だって存在する。

ただ、数ある冷食メーカーのなかでニチレイは頭一つ抜けているかもしれない。なぜなら激ウマチャーハンをはじめ、ほとんどの商品が平均点を叩き出してくるのだ。言うなれば冷食界の安打製造機──筆者(私)は勝手にそう呼んでいる。

・量が優秀

さてさて、今回は「完熟トマト仕立てのチキンライス」にチャレンジしてみたのだが、これまたニチレイは安打を打ってきた。299円という値段(スーパーで購入)、そして容量は450gと申し分ない。さすがである。

これなら大盛りを食べる男性でも満足できるし、2人で分けてもOK。食べきれない人はストックできるし、足りないよりは多いに越したことはない。ニチレイの冷食が安打を打てる理由がここにある。

実際、皿に移してみたら溢れそうなくらいモリモリ。量をケチらないところは消費者目線でありがたい。しかしながら、今回のチキンライスは他の商品に比べて少しばかり劣るかもしれない。というのも!

・味が濃いめ

チキンライスはケチャップとトマトの甘みも行き届いてウマいのだが、かなり濃い味付けなのだ。そうなってくると、450gを食べているうちに飽きてしまうというもの。鶏肉がゴロっと入っていようが、飽きには勝てずに負の連鎖が起きかねない。

まぁ、そうは言いつつ私は大盛り&濃い味が好きなのでバクバク食べるのだが、冷静に考えたらオムライスにして食べるとちょうどいい味になるかと思う。冷食に一手間かけるのも面倒な気持ちも分かる。すごく分かるが、オムライスがあることで美味しくなるのは間違いない。

・レンチンで完結したい

個人的にはレンチン1つで作業が終わってこそ至高と思っているので、どうしてもチキンライスを食べたい気持ちがない限り同じ値段の激ウマチャーハンを買う。決してチキンライスが悪いワケではないが、結果的に質より量な感じがしたため今回ばかりはちょっと惜しかったかなぁと思った次第だ。

参考リンク:ニチレイ「チキンライス」
Report:冷凍食品研究家・レンチン原田
Photo:RocketNews24.
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