
今日、6月6日は「恐怖の日」である。キリスト教において「6」が不吉な意味を持つことから、恐怖の日とされているようだ。
そこで、当編集部メンバー11人に、これまでに経験した「恐怖体験」について尋ねた。そうしたところ、さまざまな種類の恐怖について聞くことができた。「恐怖」とひと口にいっても、いろいろあるものだ……。
■佐藤英典「ポルトガル・リスボンでマリオの格好をしてたら……」
「あれは今から約10年前のことだ。取材でポルトガル・リスボンを訪ねた時に、公道を走れるカートに乗る機会を得た。ただ乗るだけだと面白くないので、持参したマリオのコスプレで、リアルマリオカートにチャレンジしたのだ。
走り出すまでは良かったのだが、いかんせん見知らぬ土地である。しかも左ハンドルで左車線走行。おまけにカートはバックできない仕様になっていた。公道に出ると、街はどこもかしこも一方通行。戻るに戻れずあてもなく走り続けて、自分がどこに向かっているのかさえもわからなくなってしまった。
このままカートのバッテリーが切れるまで、果てしなく走り続けることになるのか? 俺はどこまで行くんだ!? 背筋に冷たいものを感じる。このまま行くとヤバい! ってことで、脇にカートを寄せて手押しでバックして来た道を戻ることにした。
……と、その時! 向こうから黒人男性がこっちに向かって何かを言っている。言葉がわからないから何を訴えているのかわからないけど、ものすごく怒ってるみたいだ。ふざけた格好をしてるから、それが気に入らないのか……。
どうしていいかわからないけど、とりあえずこの場を離れるしかない! 彼の主張を無視してカートを押していると……。
なんと! 彼は私と一緒にカートを押し始めたのだ! 手伝ってくれるの!? あんたイイ人だったんだね! 何がなんだかよくわからないけど、とにかく「オブリガード!」とお礼を言って来た道を戻り、無事にカート屋まで帰ることができた。あれはマジで怖かった。彼は今、どうしているだろうか……」
■原田たかし「心霊スポットに向かう途中、深夜の山中で乳母車を押す老婆に遭遇」
「以前、記事にもしたのだが、夏になると必ず思い出す恐怖体験──、それが深夜の山中で乳母車を押す老婆を目撃したことだ。人の気配がゼロの山の中で、老婆は一体何をしていたのか。
心霊スポットに行く途中で遭遇した世にも不思議な体験。私を含め、車内にいた4人が見たものとは……。この先が気になる人はぜひ、2015年公開の記事「【心霊コラム】深夜の山中で乳母車を押す老婆に出会った話」をご覧いただきたい」
■御花畑マリコ「謎のメガネ男」
「あれは小学六年生のころ。友達と一緒に帰っていたら、家の近所でメガネをかけた不審な男性とすれ違った。横を通る瞬間、私達の方をジーッと見ていたのでなんとなく嫌な感じがするな……と思ったら、いつの間にかメガネの男性が後ろをついてきている。
当時は連続幼女誘拐事件などが起こっていた時期。怖くなった私達は信号を渡ったりして、その男性を撒こうとしたのだが、ずっとついてくる。
鍵っ子の私は「怖いから家に帰るまでついてきて」と友達に頼んだが断られてしまい、一人で帰ることに。結局メガネの男性に家の場所も知られ、鍵の隠し場所も知られてしまった。鍵穴を覗くと家の前にずっとその男性が立っている……。
そして次の日の帰りにもメガネの男性は私の家をジーッと見ながら立っていた。運悪く、その日は塾の日。塾を休むと怒られるので、たしか近所の警察に相談したと思う。その後の記憶はあんまりないけど、それからメガネの男性を見ることはなかったので捕まったのかな……。本当に怖かった」
■P.K.サンジュン「小学生の頃に……」
「俺は小学生の頃、父親の財布から毎日金を盗んでいた。まあ当時は父親も金があった時期で、財布の中にはいつも10万円の束が4~5セットは入ってたんだよね。たぶん総額は100万くらい行ってるんじゃないかな~?
もちろんバレますよ、ええ。で、とある日曜日「サンジュン、ちょっと来い」って父と母の寝室に呼び出されたワケ。そして「俺に隠してくることはないか?」って聞かれたんだけど、やましい気持ちがあるから本当に恐怖だったよね。
理由はわからないけど、怒られた俺は父親を超にらみつけてさ。父はブチギレですよ。結局最後は「次やったら刑務所に行きます」的な紙を書かされたんだっけ。まあ本当、自分にやましい気持ちがあるときこそ、リアルな恐怖があるんじゃないかな?」
■GO羽鳥「夜の間、常に顔面の数十センチ先に数匹のGがいる状態だったインドの寝台列車」
「どうも海外に行くと「G」に遭遇する率が高い。なのでもうGに慣れっこなところもある私だが、それでもシンドかったのがインドである。
とある寝台列車の下段に寝ていると、顔から数十センチ上の天井(上段ベッド)に無数のGがへばりついているのに気づいた。すべてティッシュで殺しても、次から次へと湧いてくる。
夜の間、まっすぐ上を向いて横になりながら、私はずーっとGを潰す。それでも、なぜか一向に減らないG。よく見たら床にも無数のGが。これがインドの洗礼か……。
この経験から、私は寝台列車の「下段」を避けるようにしている。さらに詳しい状況は、過去記事「インドの夜行列車に乗ったら四次元ポケットから無数に出てくるゴキブリに遭遇した」を参照してほしい」
■和才雄一郎「札幌のビジネスホテルで金縛りのプロに遭遇した話」
「札幌に滞在しているときにホテルに幽霊が出た。といっても直接の被害者は私ではなく、隣の部屋に宿泊していた知人。彼いわく「妙に時間に律儀でキレイ好きな幽霊」とのこと。加えて、金縛りをかける技術がプロレベルらしい。強張った顔で被害状況を語る知人の姿を、私は一生忘れないだろう。
なお、詳しくは以前の記事に記載しているので、もっと知りたい方はそちらでどうぞ」
■亀沢郁奈「インドで食べたカレー」
「この画像を見て『怖い』と感じる人はほとんどいないと思うが、私にとっては世界一怖い画像と言っても過言ではない。実はこれ…… “私が食中毒になったカレー” なのである。もちろん撮影した段階ではそんなこと想像もしていない。ただ “おいしそうなカレー” だと思っていた。
場所はインドの、とある有名な都市。このカレーを食べた数時間後、私は強烈な腹痛と嘔吐に見舞われた。そしてなんと、腹痛と嘔吐はその後10日間も続いたのである。言っとくけどただの腹痛じゃない。「いっそ、死んじゃおっかな」ってくらいの腹痛だ。
あの10日間は私の人生で肉体的に最も辛く、かつ「2度と治らないかもしれない」という恐怖との戦いだった。みんなもインドへ行ったら気をつけてね、マジで」
■中澤星児「犬」
「私は鍵っ子だったのだが、中学から高校の時に家に1人でいる時に犬が訪ねてくることがあった。最初に会ったのは居間の窓越し。ゲームをしていたら外にいた。それを機に、ドアを開けようとしたら後ろにいたりなどが何度か。
私がその犬を強烈に覚えている理由は、めちゃくちゃデカかったから。当時、165cmの私よりも余裕でデカかった。ネットも浸透していない時代、畑だらけの片田舎の鍵っ子からしたら「こんな犬いるの?」ってレベル。首輪もしてないし普通に怖かったから、その犬が出たらいつも家の奥に逃げ込んでいたことを覚えている。
しかし、私の家は住宅街で家に囲まれているし、柵まであるのに、どうやって庭に入ってきてるんだろう? 気になり一度、犬が逃げるところを見たのだが、鉄棒より細い柵の上に飛び乗って走り、近隣の屋根とか伝いながら一瞬で走り去った。ひゅんひゅんひゅんって。風みたいであった。
ところで、私の家の近所には有名な山がある。地元では知られているその山の名前は「犬鳴山」。今調べたら日本最古の霊山らしい。なんか関係あるのかな? 詳しくは、このことについて霊能者に聞いてみた「【衝撃の結論】高校生の時の不思議な体験を霊能者に相談してみた結果 / 1人でいる時だけ現れる謎の犬の正体」をお読み頂きたい」
■あひるねこ「死骨湖」
「北海道千歳市にある「支笏湖」は、「死骨湖」と呼ばれることもある有名な心霊スポットだ。基本的に私は心霊の類を信じていないが、中学生の時にクラスでこの湖付近にキャンプに行った時、少しだけ怖い思いをした。
真夜中、友人と3人で森の中を歩いていたところ、ある瞬間にゾワッ……と謎の鳥肌が立ったのだ。しかも、3人同時である。妙な気持ち悪さを感じた私たちは、元来た道を引き返し、その後は別に何もなかった。
それから数日後だ。同じキャンプ場を訪れた妹のクラスで、具合が悪くなる生徒が何名も出たのは。たしかキャンプ自体が中止になったと記憶している。詳細は過去記事「【幽霊の日】15年前、北海道「支笏湖」で体験したちょっと怖い話」をご覧いただきたいが、あれは一体何だったのだろうか?」
■Yoshio「スケボーで危機一髪」
「なんて俺はバカだったんだろう…。小学生のある日、うつ伏せの状態でスケボーに乗り、両手で地面を押して走っていた。しかも走っていたのは、新青梅街道の歩道。狭い歩道をうつ伏せ状態で「ウェッーーーイッ~~! 最高~♪ 」とアホヅラで走っていた。
とそんな時、左からトラックが走ってきた。「やべぇ!!!! トラックのタイヤにのまれてしまう!」うつ伏せ状態でのスケボーはスピードに乗っていると、急に止まれない。両手を伸ばして止まることも考えたが骨が折れる。仕方ない、左手を前のタイヤに入れて強制的に止めるしかない。
「入れたるで。うぉりりゃぁぁぁあぁあ~~」すると、なんとか止まった。ギリギリトラック轢かれずに止まったのだ。やったぜ! 俺は生きてるんだ! だが喜びも虚しく、左手の薬指の爪が全部剥がれてしまった。地味に痛テェェェ!!! 今ではなんでこんな危ないことをやってしまったかわからない。うん、猛省…」
■砂子間正貫「マンションの7階から」
「小学生の頃、マンションの排水管を「滑り棒」に見立てて滑り降りる遊びがなぜか大流行。2階のフェンスを乗り越えて順番に降下していたのだが、みんなを驚かそうと思った私は、エレベーターで7階まで行き7階からツルツルと滑り降りた。
言うまでもなく、一歩間違えたら大事故になっていただろう。高所恐怖症となった今、たまに思い出しては震えている。夜眠れないことも。なぜあんな危ない遊びをしたのだろうか。先日、約35年ぶりに現場に行って写真を撮り……また震えた」
……以上である。予測不能な事態に遭遇するとき、人は恐怖を感じる。できれば、そんな場面には出会いたくないものである。皆さんにも忘れられない恐怖体験はあるだろうか?
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
イラスト:Rocketnews24、稲葉翔子
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佐藤英典












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