この大型連休に、みなさんは何をする予定だろうか? 特に何の計画もなく、家でゴロゴロ過ごすつもりの人も少なくないだろう。
そんな人たちのために、ロケットニュース24の11人がおすすめの「連休中に見るべき映像作品」を選んでみた。様々なジャンルからピックアップしたので、あなた好みの作品がきっとあるはずだ。さらにどれも動画配信サービスで視聴できる作品なので、おうちで観られて手軽さもグッド。さあ、あなたはどの作品を観る?
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GO羽鳥「どんな境遇の人間も『メシ』は食べる」
・ハイパー ハードボイルド グルメリポート
「あまり長時間の映像を観るのが得意ではなく、もうネトフリもフールーも解約してしまっているのだが、過去に観たシリーズの中で最も印象に残っているのは『ハイパーハードボイルドグルメリポート』かもしれない。
どんな境遇の人間も『メシ』は食べる。その『メシ』を軸に、さまざまな境遇におかれた人々の生活を垣間見ていくドキュメント。とにかくすごい作品。プロデューサーである上出遼平さんの度胸と “腕” には脱帽しかない」
砂子間正貫「我々編集部もフンドシ姿で出演」
・風雲!たけし城
「昭和の伝説的番組が史上最強スケールにパワーアップして復活! 一般人約100名が体当たりで様々な “無理ゲー” に挑んで……ほぼ全員が派手に散っていくという内容だ。
難攻不落のたけし城を攻め落とすことは可能なのか。我々ロケットニュース24編集部チームもフンドシ姿で突撃してきたのでぜひ視聴してほしい」
参考リンク:Amazon
原田たかし「半日あれば余裕で見終わる」
・ナルコの神
「コロンビアやメキシコを舞台にした麻薬ドラマ『ナルコス』の続編かなと思って視聴したら、韓国の麻薬ドラマだった『ナルコの神』。正直、なんだよ……とガッカリしながら見始めたのだが、話が進めば進むほど面白くなっていって一気見してしまった。
とにかくテンポがよく、全6話という短さだから半日あれば余裕で見終わる。それでいながらあの満足度! ネタバレになるので詳しくは言えないが、とにかく面白いのでぜひ視聴してほしい。あなたは見終えたらきっとこう叫ぶことだろう。ハレルーヤ!」
参考リンク:Netflix
『ゲーム・オブ・スローンズ』
和才雄一郎「睡眠時間を削る人が続出しそう」
「世界的に大ヒットしたドラマでありながら、日本では “食わず嫌い” している人が結構多い『Game Of Thrones(ゲーム・オブ・スローンズ)』。最初に言っておくが、ドラマの序盤はちょっと混乱するかもしれない。登場人物が多い上に、場面が急に切り替わるからだ。
なので、最初は相関図的なのをググりつつ視聴するのがオススメ。そうやってちょっとした複雑さを乗り越えたら、あなたはほぼ間違いなくハマるだろう。
あまりにもハマりすぎて睡眠時間を削る人が続出しそうなので、このドラマはGWに視聴するのがいい。平日に見始めると仕事に支障が出まくるだろうから」
田代大一朗「シーズン8のエピソード3は人生No.1の作品」
「記者・和才もおすすめしているため、他の作品を選んだ方がいいかと悩んだが、時間があって映像作品を観るなら、オススメはやはり『ゲーム・オブ・スローンズ』しかない!
和才も話しているように登場人物が多いうえに、その登場人物たちが属する一族の関係性がけっこう複雑なため、『この人、誰のことを話してるんだ?』『この人は、なぜあのキャラクターに対して冷たいんだ?』のように難解に思うことが多々あるだろう。
というか、私もメチャメチャ苦労した。幸いドイツ人の妻が、ゲーム・オブ・スローンズの大ファンで、エピソードが終わるたびに妻に質問できたので、なんとか理解しながら視聴できた。身近に『ゲーム・オブ・スローンズ』オタクがいない場合は、相関図をググりながら見るのが無難だろう。
ちなみにヨーロッパでのゲーム・オブ・スローンズの人気は凄まじく、『ゲーム・オブ・スローンズのどのキャラが好き?』という話題を現地の人にふれば、1時間は語り合えるし、誰が好きかでその人の性格もだいたい分かる。
話が長くなってしまったが、とにかく最後まで観た方がいい。シーズン8まであるのだが、シーズン8のエピソード3は自分の人生史上、最高の作品だった。あれを超える作品は、これからも出てこないんじゃないかとすら思う。シーズン8のエピソード4以降は物議をかもしており、その賛否両論自体も一種のエンタメになっているので、『ゲーム・オブ・スローンズ』は何が何でも一度は観ておくべきだ」
P.K.サンジュン「スター・ウォーズとCGアニメの相性は非常に良い」
・スター・ウォーズ:バッド・バッチ
「『マンダロリアン』を筆頭にスター・ウォーズの実写版ドラマは評判がいい。そちらも余裕でオススメだが、個人的には『CGアニメーション』の方が好みなんだ。
というのも、スター・ウォーズとCGアニメの相性は非常に良いと思っていて、実写では難しい描写が多く表現されている。戦闘シーンもそうだし、乗り物なんかがCGだと超カッコいいんだよね。音とかもさ。
簡単に言えば『バッド・バッチ』は “その後のクローン兵の物語” で、本当に脚本もキメ細か。もし『バッド・バッチ』にハマったら『クローン・ウォーズ』から見返して欲しい。そうそう、CGアニメだけは英語より日本語吹き替えがしっくりくるよ!」
参考リンク:Disney+
中澤星児「もう何度泣いたことか」
・もういっぽん!
「2023年冬アニメで個人的にはズバ抜けて良かった作品。もう何度泣いたことか。最終回はリアタイした上でAmazon Primeでも3回見た。そして、見た後に泣きながらKindleでコミックス全巻ポチッた。
1つ注意すべき点があるとするならば、この話は挫折したことがない人には響かないだろうという点。女子柔道部の話なのだが、それほどに負けが丁寧に描かれており、ゆえに勝利の価値もリアルだ。
Amazonレビューも星4つ以上が92%の星4.7と見た人はほとんど高評価をつけている。一方で、良い作品が話題になるわけじゃないよなあとも思ってしまった現状なのでオススメしたい。絶対二期を作って欲しい作品」
参考リンク:Amazon
あひるねこ「日本人にとっても決して他人事ではない」
・キラー・ビー
「ビヨンセのファンダムを元ネタにした今年話題のアマプラドラマ。あるポップスターに心酔する主人公が、アンチ(SNSで悪口を言うレベル)を殺して回る激ヤバホラーで、手掛けるのは『アトランタ』のチャイルディッシュ・ガンビーノことドナルド・グローヴァーだ。
とにかく不穏で凄惨だが、推しに依存しすぎるあまり犯罪に走る主人公の孤独と狂気は、2023年を生きる日本人にとっても決して他人事ではないだろう。第4話でカルトの教祖を演じるビリー・アイリッシュ(これが俳優デビュー)の超絶的な迫力にも要注目である。
本来なら『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』『ラスト・オブ・アス』『サクセッション』あたりを推薦すべきなんだろうが、30分台 × 全7話という見やすさから本作を選んだ。言うまでもなくR18なので、視聴の際は気を付けていただきたい」
参考リンク:Amazon
御花畑マリコ「リアルに戦争が起きている今だからこそ見たい」
・戦場のメリークリスマス
「坂本龍一、デヴィッド・ボウイ、北野武、大島渚の奇才がそろった作品。ジョニー大倉と内田裕也も出ている。よく考えたらすごいキャスト。
坂本龍一もデヴィッド・ボウイも亡くなった。捕虜と日本軍の友情ともつかぬ、不思議で複雑な関係は、リアルに戦争が起きている今だからこそ見たい」
佐藤英典「音楽の使い方が最高なんだ」
・ピースメイカー
「DCのキャラクター『ピースメイカー』を題材にしたドラマ作品。監督はマーベルの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でその才能をいかんなく発揮した、ジェームズ・ガン氏である。
過去に記事でも紹介した通り最高だ。特にロック好きにはぜひ見ていただきたい。物語のテンポが良く、展開がわかりやすい。そして音楽の使い方が最高だ。もう一度言おう、音楽の使い方が最高なんだ。ロックに対するガン氏の愛を感じる。
あえて一言注意点を挙げると、とても下品な作品でもある。絶対にお子さんと一緒に見てはいけないので気をつけて欲しい」
Yoshio「安心して家族で見れちゃう」
・男はつらいよ
「GWは、家族で過ごすことも多いと思うので、子供から大人までみんなで楽しめる作品として『男はつらいよ』をオススメしたい。最近ドラマで多いエグいシーンや際どいシーンなどは一切なし。安心して家族で見れちゃうぞ。
見終わったら、舞台である葛飾区柴又に日帰りで行ってみよう。帝釈天を散歩して、草だんごを食べて下町を堪能。古き良き下町の街並みがまるで京都のようだ。ふらっと、江戸川の河川敷に行くのも楽しいぞ。
ちなみにYoshioがオススメなのが、第32作『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』。一方、寅さんマニアであるサンジュンは第22作『男はつらいよ 噂の寅次郎』がオススメとのことだ」
──いかがだっただろうか? 少しでも興味をひかれた作品があったなら、まずは最初の数話だけでも観てみるのをおすすめしたい。食わず嫌いをしないことが、お気に入りの作品が見つかる秘訣である。
気づいたらあっという間に終わってしまう大型連休。まずは何を観るのか事前に決めておくのも、連休の満足度を上げるひとつの手だ。
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執筆:ロケットニュース24編集部
Photos:RocketNews24.