世界中で大ヒットを放ちまくっている映画『スター・ウォーズ』シリーズ。すでにドラマ版の製作が進んでいるが、なんとその予算だけで1シーズン1億ドル(約111億円)になると報じられた。

今からスケールが桁違いになると予想できるが、一体どれくらいスゴいことなのか。「歴代の製作費が高いドラマシリーズ」と比較しながら分析してみよう。

・ドラマ版『スター・ウォーズ』は歴代記録を塗り替えるかも

米エンタメ情報サイト『SCREEN RANT』によると、ドラマ版『スター・ウォーズ』の製作予算は10話構成となる1シーズンだけで約111億円にもなるという。とはいえ、とにかく映画やドラマに金をつぎ込むことで知られるハリウッドだけに、特にべらぼうな額という訳ではない

なぜなら現時点では出演キャストが決定しておらず。もし有名俳優などが起用されたら、そのギャラでさらに製作費が膨れ上がることも考えられるからだ。

しかも、あくまで現段階の “予算” であり、ふんだんに特殊効果を使うSFシリーズでは、大幅にオーバーしてしまうことも少なくない。よって最終的な製作費が、ハリウッドのドラマ史上において “スバ抜けてお高いシリーズ” になりそうなことは容易に予想できる。

・歴代で最も製作費が高いドラマシリーズは!?

では製作費の高いドラマはどれほどなのか。海外サイト『Digital Spy』によると、「歴代で最も製作費が高いドラマシリーズ」に選出されているのは、大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』だ。

2019年に放送開始されるファイナルシーズンでは、ひとつのバトルシーンに55日間もの日数を費やして撮影したとの逸話もあり、各話の製作費が1500万ドル(約16億7000万円)と高額。ただ、SF作品ほどCGを多用していない作品でこの額だから、ドラマ版『スター・ウォーズ』の各話が11億円で収まるとは到底思えない。

・シリーズを手掛けるのは『アイアンマン』の監督!

そしてドラマ版を手掛けるのは、映画『アイアンマン』シリーズで監督を務めたジョン・ファヴロー。映画『スパイダーマン:ホームカミング』でハッピー役を演じていた彼は、マーベルコミックスのファンにはお馴じみの人物だ。

ドラマ版『スター・ウォーズ』は、2019年にディズニーが立ち上げるストリーミングサービスで配信されることになっており、ローンチ後にはNetflixからディズニー&ピクサーの作品が引き上げられることも発表されている。

ディズニーはNetflixで『デアデビル』をはじめとするマーベルシリーズを共同製作しているが、今後製作されるマーベル関連作品はディズニーのストリーミングサービスで独占配信になる見込みだ。なにかとマーベルと縁深いディズニーだけに、ドラマ版『スター・ウォーズ』にジョンを起用したのも、その辺に理由があるのでは……と思ってしまう。

『スター・ウォーズ』の大ファンである筆者は、ドラマ版を見るためにディズニーの配信サービスに加入しないといけないのか……と肩を落としてしまったが、これがディズニーの狙い&商魂というものなのだろう。

参照元:SCREEN RANTDigital Spy(英語)
執筆:Nekolas
イラスト:稲葉翔子

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