ドイツ・ベルリンの風景としてあまりに有名な『チェックポイント・チャーリー跡地』は、かつての冷戦時代に国境検問所があった場所だ。東西分断の記憶を伝えるこの場所に立つと、日本人の私にも感じられるものがあるワケで……

……といった話はひとまず置いといて、チェックポイント・チャーリー跡地のすぐ横にはマクドナルドがある。こんな一等地で特別料金もなしに食事できるとは、俺たちのマックにしかできない芸当だよな! 腹が減っていようがいまいが、とりあえず記念に入店しておこう!

・価格はお高め

そういえば、日本だとおなじみの “店頭に置かれたドナルド人形” 、ヨーロッパ圏のマックではあまり見かけないようだ。

代わりにこちらの店舗では、等身大のリアル・ドナルド氏がドアガラスにプリントされていた。ガチ・ピエロって感じで少しホラー。

ヨーロッパの中で比較すると、ドイツ国内にはマクドナルドの店舗数が多め。これは個人的予想だが、ホットドッグ文化のあるドイツでは、ハンバーガーでビールを飲むことに抵抗が少ない……のかもしれない。

この日私が選んだのは、ドイツ名物『シュニッツェル』を思わせる『ホームスタイル クリスピー チキン』のセット(8.69ユーロ / 約1203円)。ドイツのマックには “ソーセージを挟んだバーガー” があると聞いていたが、2022年8月現在は販売されていない様子だ。


・選べるポテト最高か

さて、実はドイツのマックには「それが可能であるなら、なぜ全世界で導入しないのか?」と不思議でたまらないシステムがある。

それが「2種類のポテトから好きなほうを選んでセットにできる」というシステム! 1つは通常のポテト、もう1つは『ワッフルフライ』という網状のポテトだ。

実は私、日頃から「マックのポテトっておいしいんだけど、モサッとしていて全部は食べられないんだよね〜」と感じているクチ。少なからぬ期待を込めてワッフルポテトをチョイスしてみると……

マジでウマすぎたことをご報告したい!! ワッフルフライは食感や見た目の楽しさもさることながら、唐揚げのように濃い味付けでクセになる。ノーマルポテトが苦手な人でも飽きずに食べ続けることができるぞ。これで追加料金なしとは信じられない! カロリーが気になるところではあるが!

ダメ押しにバーベキューソースまでセットになっているあたり、ドイツ人は濃い味付けがお好みなのだろう。私はこれまでにドイツと隣接するフランス、ベルギー、チェコ各国のマックを訪れたことがあるが、どこにも “選べるポテトシステム” は無かったと記憶している。

くどいようだがこれほど素晴らしいシステムが、なぜ世界に広まらないのだろう? もしも日本で導入されたなら、私は週3でマックへ通うことを約束する。マックの偉い人……ぜひ!!!


・ジャーマンな気持ちで

で、メインの『ホームスタイル クリスピー チキン』バーガーはといえば……


バンズ、茶色っ!



レタス、力強っ!


シュニッツェル風チキン、レタス、トマト、チーズのシンプル構造で「いかにもドイツの食べ物」って感じ。マックとは思えない厚みがあり、食べ方が若干ムズイ……が、ウマイ。ソースは『シーザーサラダのドレッシング味』と完全に一致している。

どう頑張ってもソースで手がベチャベチャになるが、気にせず食べればだんだんジャーマンな気分になってくるぞ。ドイツのマックへ来たらでっかいバーガーとワッフルポテト、それからビールで決まり〜!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.