これはもはや「煽る」を超えて「煽り散らかしている」と申し上げて差し支えあるまい。何の話かというと、2023年9月20日から登場したマクドナルドの新サイドメニュー『プリプリエビプリオ』のことである。

ここ1週間ほどマクドナルドの公式X(旧Twitter)は「プリプリエビプリオに乗っ取られたのでは?」と思うほど、同商品の話題が多く目に付く。ならば食べてみようではないか、その『プリプリエビプリオ』とやらを。

・第3のサイドメニューなるか?

2006年以来、15年以上の時を経て「エビを使用したサイドメニュー」として初登場するプリプリエビプリオ。公式Xでは「打倒チキンマックナゲット!」「打倒マックフライポテト!」をブチ上げるなど、第3のサイドメニューに名乗りを挙げている。

マクドナルドによると「プリプリのエビを塩胡椒とガーリックでやみつきの味わいに仕立ている」とのことで、価格は5個入りで260円(都市型店など、店舗によって異なります)。また夜マック限定の「食べくらべポテナゲ大」なども用意されている。

言うまでもなく「チキンマックナゲット」と「マックフライポテト」の壁はブブブ分厚い。これまでいくつものサイドメニューがその壁に弾かれてきた。そんな厳しい環境で『プリプリエビプリオ』は下克上を起こせるのだろうか?

・食べ比べてみよう

というわけで、今回は『プリプリエビプリオ』と「チキンマックナゲット」を食べ比べてみることにした。チキンマックナゲットにヒケを取らなければ、それだけでレギュラー商品化の道も見えてくるに違いない。

で、まず『プリプリエビプリオ』と「チキンマックナゲット」の大きさを比較してみると、プリプリエビプリオはチキンマックナゲットより1周りか2周りは小ぶり。また衣にはパン粉が使用されている。

そして気になるお味はというと、ザクザクの衣とプリプリのエビが良好で食感は合格点! 平たく言えば「エビバーガーのエビカツを小型にした揚げ物」と言えよう。……が「いかんせん味が薄い」「めっちゃパンチに欠ける」というのが率直な感想だ。



・パンチ力2

もちろん塩コショウで味付けはしてあるため、そのまま食べても普通に美味しい。……のだが、例えばハンバーガー、例えばポテト、例えばナゲットの後に食べると「単なるフライ」と化していた点は残念だ。

そう『プリプリエビプリオ』は単品で食べる分には美味しいメニューではあるものの、全般的に味の濃いマクドナルドのサイドメニューとしては、かなり物足りない印象であった。

考えてもみて欲しい。チキンマックナゲットはそのまま食べても味はするが、どっぷりソースを付けてこそ “真・チキンマックナゲット” に昇華するのだ。どれだけ食感が良かろうとも、裸のプリプリエビプリオでは勝負にすらならないのではないだろうか?



・武器を手に入れろ

あくまで個人の感想になるが、現段階で『プリプリエビプリオ』は相当厳しい戦いになるハズ。端的に、1年に1度登場すればいい方である。……が、ソースなどの武器を搭載すればワンチャンレギュラー入りもある……かもしれない。

繰り返しになるが『プリプリエビプリオ』は、マックにしては珍しい淡い味わいの商品である。なのでハンバーガーの後に食べるなどはご法度! そのまま単品で食べてこそ『プリプリエビプリオ』は美味しいメニューと言えよう。

おっと「それじゃサイドメニューの意味が無いんじゃ?」なんてことは言いっこナシだぞ? 『プリプリエビプリオ』の華麗なる反撃に期待したい。

参照元:マクドナルド公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼Xで煽り散らかすプリプリエビプリオ。