当然のように受け入れているが、よくよく考えたらおかしくね? と思うことが誰しもあるだろう。私にとっては「iPhoneのBluetooth接続がいきなり不機嫌になる問題」がまさにそれであり、長年「ある程度はしゃーない」と受け入れてきたのだが……。

先日、電車内で乃木坂46の『Hard to say』を盛大に流してしまったとき、私はキレた。……おい、Appleよ。いい加減にしてくれ。もうええから。接続してると思わせておいて実は接続してませんでしたとか、マジでもうええからぁぁぁぁぁああああああああああ!!

と聞いて、「え? なんのこと? 私のスマホはスムーズにBluetooth接続できるけど?」という人だっているに違いない。しかし一方で、「わかる! 確かに接続が急に調子悪くなったりするよ」と思う人だっていることだろう。

参考までに当編集部で聞いてみたところ、Bluetooth接続のイヤホンを使っている人の半数以上が「スマホとの接続がスムーズに行かないことがしょっちゅうある」的な回答

そのうち、私とGO羽鳥は「スマホの表示上は接続OK的な感じになっているのに実際は接続されておらず音が漏れる」という最悪の裏切りを何度かiPhone(イヤホン?)から食らっている。

なお、私はこの「iPhoneのBluetooth接続がいきなり不機嫌になる問題」に割とマジで頭を悩ませており、少しでも機嫌が良くなるようにちょい高目のApple純正イヤホン(Powerbeats 4th generation)を購入。

iPhoneからしたら最高に相性のいい相手のためか、8〜9割くらいはスムーズに接続できるのだが……パーフェクトとは程遠いのが現状だ。

なぜなら、唐突としかいいようのないタイミングで接続が遮断されるからである。それはまるで、iPhoneとイヤホンが互いに「あいつとはやってられねぇ!」と言い合っているかのように。

その急なブチギレはもはや北朝鮮レベルであり、私としては困惑でしかない。もはや黙って耐えるのは限界。というわけで、米軍(Apple)にチャットで相談することになったのだ。

これで万事解決……と思いきや、結果から先に言うと米軍の制裁はヌルすぎた。いや、そう言うと語弊があるな。米軍は親切に対処してくれたのだが、私の場合は解決しなかったという方が正しい。

つまり、今も私のiPhoneとイヤホンは韓国と北朝鮮みたいなものであり、「あれ? 仲良くなったのかな?」と思いきや急にどちらかがブチギレて軍事演習を始める始末。

歩み寄ろうとしているのか戦争しようとしているのか謎であり、私としては接続のたびにハラハラしているような状況である。

ただ、これはあくまで私個人のケースであり、読者の中にはAppleから提示された解決方法を実践することで改善する人だっているかもしれない。よって、以下にその方法を箇条書きで記しておこう。


・イヤホンのバッテリーが十分かどうか確認
・デバイスの位置関係を確認(Powerbeatsの場合9m以内)
・サウンド設定、音量などをチェック
・再びペアリング
イヤホンのリセット
ワイヤレス通信が干渉されてないかチェック


ちなみに、純正イヤホンと非純正イヤホンでは接続のスムーズさが変わるのか? 的なことを聞いてみると……

──「対応していれば可能」という、そりゃそうだろう的な回答でイマイチよく分からない。そもそも、チャットでの言い回しから考えると、米軍的にはBluetooth接続が急に不機嫌になる問題は上に挙げた方法ですべて解決できるというスタンスなのだろうか?


・Appleストアへ

ネットを介したやり取りではよく分からない部分もあるため、私は米軍の司令部(Appleストア)に自分のiPhone13 Proとイヤホンを持ち込んだのだが……

そういうときに限って接続はスムーズで、iPhoneもイヤホンも互いの友好関係をアピールするから始末が悪い。なので、私としては店員さんに状況を説明するだけでも難しいのだ。

先日も「今はBluetooth接続が安定してるんですけど、大体2割くらいは不安定で……」とゴニョゴニョ言いながら、“Hard to say” の意味を噛み締めていたのだった。


参考リンク:Appleサポート「ワイヤレス通信の干渉」「ワイヤレスのBeats製品に接続できない場合」「Beatsイヤフォンをリセット
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼『Hard to say』予告編