何度食べても飽きがこない食べ物にもいろいろあるが、やはり餃子は外せない。なにせ100日近く連続で食べたとしても飽きないどころか、むしろ探究心は深まるばかり。栄養も摂れるし、いいところだらけだからである。

ただ、実を言うと脂質が多く、アスリートの食事には取り入れにくい側面を持ち合わせているのも餃子。やはり体が資本のアスリートは食1つにしても大変なんだなと思うが、なんと味の素が「エナジーギョーザ」と「コンディショニングギョーザ」というアスリート向け餃子を2021年8月25日から発売した。これは餃子に対する考えが変わるかも……!!

・ゆづの一言から開発スタート

なんでも、アスリート向け餃子を開発するキッカケになったのはフィギュアスケートの羽生結弦選手の一言。「食欲がなくても『ギョーザ』なら食べられる」「『ギョーザ』はテンションが上がる」と発言したという。

それを聞いた味の素は一発奮起。ゆづ(YUZU)が言うならば期待に応えるしかあるまい……と思ったかどうかは知らないが、スポーツ選手たちに食を楽しみながら栄養を摂取してもらうべくNEW餃子の開発をスタートさせた。

そして新たなプロジェクトを立ち上げ、アミノ酸の力をフル活用して出来上がったのが冒頭でも書いた……

エナジーギョーザと……


コンディショニングギョーザ


ちなみにエナジーはその名の通りエネルギー補給をサポートする餃子。低脂質の皮を厚めに使い、スパイシーな味付けが施されている。

一方のコンディショニングはリカバリーを意識したもの。ニラ・キャベツがたっぷり入っていて、ビタミン類(A・C・E)やたんぱく質も豊富で優しい味になっているそうな。


・いざ実食

ありがたいことに、味の素から当編集部に2種の餃子が送られてきたので実際に食べてみることにした。スーパーなどで売っているノーマルの餃子と同じく水・油いらずでOKなため、料理が上手じゃなくても作ることができる。

フライパンに餃子を並べ、フタをして中火で約6分(コンディショニングは5分)。そこから焼き目をつけてひっくり返せば……

冷凍餃子らしく手軽に完成だ! それではさっそく食べてみるとしよう!!


まずはエナジーから口に入れてみると……


これは……!


ガチ(本気)のやつですやん……!!


事前に「アスリート向け」とは書いてあったが、食べてみるとギリギリを攻めてきている感がハンパない。それすなわち、通常の餃子に比べると味が劣るのは仕方ないということになる。ただ!

そこはかとなく鶏肉を感じるも上手にまとめているなとも感じた。当編集部はマッスル系(妥協ゼロの低糖質)のものを食べたことがあるが、それらと比べたらエナジーギョーザは頭1つ抜けた味をしていると言っていいのだ。

なんというか「とりあえず作ってみました」的な感じではなく、もとから冷凍餃子に対するノウハウがあるからこそ計算してキッチリ作れているという印象を受けた。

てっきりソーセージみたいな味なのかなと思いきや、想像を遥かに上回るきちんとした餃子。制限のかかった食べ物はどうしても食べるのが苦になりがちだが、このエナジーギョーザはご褒美の部類に入る。それくらいには仕上がっていた。


・コンディショニングギョーザはどう?

続いてコンディショニングの方を食べてみよう。なんとなく全体的に緑っぽくなっているのが見て分かるように……

中には野菜たっぷり。餡をどう調整しているのか気になりつつ食べてみたら、思った以上にピリッとしていて(たぶん生姜)上手に作っているなぁと感心する。

野菜系の餃子であれば甘みを出して皮と一体化させるタイプが思い浮かぶも、アスリートの食生活の前ではそれも叶わない。とはいえ、栄養も必要……それでいながら中身の約67%は野菜が占めるというから驚く。

ある意味、無理難題っぽいが、どこか食べたくなるような餃子を作っているあたり、味の素の意地というか底力を感じた。野菜ばかりだと味気なくなるところを感じさせない努力の跡。こちらもエナジー同様、アスリートからしたらご褒美の食事となることだろう。


・値段はチョイ高

味に関しては、ノーマルの餃子に比べて当然ながら劣る。どうしても超えられない壁があるなか、健闘していたというのが素直な感想だ。ただし、摂取するものを選んで数字まで考えてトレーニングしている人であれば……要するに体重制限などストイックさを求められる人ならば、嬉しい食事と感じることだろう。

ちなみに気になるお値段は「エナジーギョーザ」が1200円、「コンディショニングギョーザ」が1500円(いずれも30個入り)。購入できるのはオンラインストアのみとなっている。

参考リンク:味の素
イラスト・執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.


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▼エナジーの原材料など

▼コンディショニング

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