コロナ禍で家飲みが増え、飲み代が安く済むようになった分、つい家で飲みすぎてしまう人は多いのではないだろうか。帰りの心配をしなくてもいいので寝落ちするまで飲んでしまったり、在宅ワークをしている人などは仕事場にお酒がある誘惑に勝てなかったり……。

そんなついつい飲みすぎてしまう方にとって気になるビールが発売された。アサヒ「BEERY(ビアリー / 税抜181円)」である。こちらアルコール度数0.5%と普通のビールの約10分の1という代物だ。

0.5%ってほぼ普通のビールの10分の1。酔わないのはいいけど……ビールとして美味しいの? というわけで、従来のビールとノンアルコールビールなどと飲み比べをしてみた。

・「微アルコール」のビアリー

黒く高級感のあるデザインに書かれている「微アルコール」の文字、まさにこれがビアリーのコンセプトだ。公式HPによると人々の生活の変化に合わせ、娯楽、家事、創作活動など各々の「心地いい時間」にちょこっと飲めることを想定して作られているそう。

なるほどまさにコロナ時代に合わせた製品だ。早速ビアリー、ノンアルコール(アサヒドライゼロ)、発泡酒(アサヒ ザ・リッチ)、ビール(アサヒスーパードライ)で飲み比べてみる。


ビアリー」をグラスに注いだ感じは、普通のビールと全く変わらない。昔飲んだノンアルビールはビールっぽくなくて苦手だったんだよな~と思いつつ飲んでみると……


おおっ……ビールだ……!


想像していたよりしっかりビールだった。普通のビールと違うと思ったのは「ズッシリ」とした重厚な飲みごたえというより、スッと飲める「軽さ」があること。でも不思議とコクはあるし美味しい。初めての感覚だ。


・飲みやすいものの風味のクセがあるノンアル

ノンアルコールビールと飲み比べてみると、ノンアルも最近ではかなり美味しくなっており、飲み口の軽さや麦の風味を感じる。ただ、風味を感じやすい分、飲み進めるうちに麦のクセが強く感じられ、好き嫌いが分かれそうな印象。

反面「ビアリー」では、飲み口の軽さがありつつも麦のクセのある風味は抑えられていると感じた。


・飲み応えのある発泡酒、ビール

発泡酒やビールと飲み比べると、やはりこれらの方が飲んだ時の「ズッシリ感」を感じることができ、飲みごたえを重視するならビール優勢だと感じた。

ただ「ビアリー」の良さは軽い飲み口ながらコクが感じられること。ビールと比較して飲み口の軽さがデメリットというよりは、「飲みやすい」というメリットとして感じられた。


・際立つ手軽さ、クセのなさ。

最初はアルコール度数の少なさからノンアルコール寄りの製品だと予想していたが、いい意味で裏切られた。これはれっきとしたビールだというのが素直な感想だ。

度数0.5%のさじ加減が絶妙で、美味しさも確保されている。ビールの飲み味ながら酔いは少なく、1缶飲んだ後も普通に執筆作業ができたし、1杯水を飲めばすぐ醒める程度の酔い加減だ。


この飲みやすさから、明日大事な仕事があるけど1缶しっかり飲みたい人や、何かの作業の合間にちょこっと飲みたい人、お酒は飲めるけどすぐ酔いが回ってしまう人には特におすすめだ。はじめてお酒を飲む人の入門用にもいいかもしれない。

今までにない客層やシチュエーションにハマりそうな「微アルコール」。新しいお酒の選択肢の1つになりそうな予感……! こちら3月30日から首都圏・関東信越地区で先行販売され、6月29日より全国で発売されるそうなので、見かけた方は手に取ってみてはいかがだろうか。


参考リンク:アサヒ ビアリー
執筆:スガラジカル
Photo:RocketNews24.