『アサヒスーパードライ』が発売36年目にしてフルリニューアルしたと話題になったのは、2022年のこと。もう2度と手に入らないであろうその味を惜しみ、記者は何本か買い置きして大切に保存していた。

しかしながら缶ビールは鮮度に味を左右されるとも聞く。ここいらで1本飲んでおき、その味を記憶に刻むが吉かもしれない。そして、せっかくならば新アサヒスーパードライと比較してみようではないか。


・新スーパードライはより爽やか

『アサヒスーパードライ』が発売されたのは1987年のこと。2021年には泡を楽しめる生ジョッキ缶が出たりもした。

あの手この手で消費者を楽しませ続けてくれている『アサヒスーパードライ』のフルリニューアルは、上記の通り36年目にして初という。36年間大幅リニューアルする必要がなかったのは、完成された品であることの証明のようにも見える。

しかしこのたびは時代に合わせてだろうか、公式発表によれば辛口のコンセプトはそのままにキレのよさを維持しながら飲みごたえを向上させている、そうだ。


リニューアル後、新スーパードライを飲む機会は何度もあった。より爽やかになったかなという印象だが、そのものが持つ特徴は大きく変わっていないと感じていた。

果たして本当にそうであるか確かめるべく、今回は大事に大事に取っておいた旧スーパードライを開封することにしたのだ。



・全く違った

まずは新旧のパッケージを見比べてみよう。大きな違いはなさそうだが、旧にだけ「さらりとした飲み口、キレ味さえる、いわば辛口の生ビールです」と注意書きがある。


カロリーやアルコール度数などは変わりない。やはり飲んでみなければわからないということだろうと、さっそく開封しグラスに注ぐ。

見た目も同じであることを確認した上で、まずは新をひと口。スッキリとした口当たりで優しい苦み、軽やかな喉越しで飲みやすい。はじめてビールを飲む人にも良さそうだ。


これぞアサヒスーパードライの味ですねと思いつつ、次は旧をひと口。なるほどなるほど、これは……全然違うな。思ったよりもずっと違う。

どう違うかというと、何よりも重厚感は旧が上だ。そして苦みも旧の方が随分と濃く感じられる。


旧は製造販売から少し時間が経っていることを差し引いても、この違いは歴然と言えるだろう。アサヒスーパードライと言えばかねてよりその飲み易さが売りだと思っていたが、かつては随分とクセがあったことが発覚。

いやはや。まさか、ここまで味変していたとは驚きだ。ぼんやりと感じていた変化が、飲み比べることによってより明確になった次第である。

ここだけの話、個人的な好みはどちらかと言えばズッシリ感のある旧だったりするのだが、新は新で良い。何よりビールに馴染みのない層に届きやすい味に仕上がっているところに、企業努力を感じる。

今後この新アサヒスーパードライがどのように展開していくのか、今の状態をキープしたまま何十年もいくのか、楽しみに見守りつつ味わいたいと思っている。

参考リンク:アサヒスーパードライ
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼思いのほか味に違いがあった。左が新で右が旧。

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