毎日パソコンと向かい合うウェブライター。そんなウェブライターはリフレッシュのタイミングが他の仕事より多いと思う

私(中澤)がロケットニュース24の編集部に来て驚いたことの1つは、喫煙者がみんな仕事中自由にタバコを吸いに行くこと。記事執筆後の一服、行き詰まった時などリフレッシュしまくりである。そこでふと思った。もし、範馬勇次郎がウェブライターだったら1カ月のタバコ代はいくらになるのか

・範馬勇次郎流タバコの吸い方

5分程度で吸い終わるタバコは、リフレッシュにちょうど良い。だがしかし、そんなタバコを驚異的な肺活量でひと吸いで全部吸っちゃうのが、マンガ『刃牙』に登場する地上最強の生物・範馬勇次郎だ。まさに一服

でも、その吸い方、めちゃくちゃタバコ代かからない? 気になったので検証してみよう。もし、範馬勇次郎がウェブライターだったら、1カ月のタバコ代はいくらになるのか。まずは、ロケットニュース24の喫煙者たちに1日のタバコ本数を計測してもらったところ……

佐藤英典 → 30本
GO羽鳥 → 30本
P.K.サンジュン → 20本
原田たかし → 20本

──平均25本。大体みんなひと箱以上は吸っているようだ。通常ならばこれに31を掛ければ1カ月のタバコ本数が割り出せるが、今回は全員が範馬勇次郎である。タバコはひと吸いで終わっているはずだ。ならば、1本あたり何吸いしているかが重要になってくるだろう。

・範馬勇次郎が1カ月に吸うタバコ本数

というわけで計測してみたところ、大体1本につき16吸いくらいであることが分かった。つまり、範馬勇次郎が1回のタバコ休憩で消費するタバコの本数は16本ということになる。これを踏まえて算出すると、1日に吸うタバコの本数は……

「16 × 25」で400本


ヤニキチってレベルじゃねェェェエエエ!! さすが範馬勇次郎……時代に逆行するその姿勢は、とんがりすぎて雷が落ちるだけある。さらに1カ月の本数を求めてみたい。1日の本数に31を掛けてみると……

1万2400本。


もし、範馬勇次郎がウェブライターだったら1カ月のタバコ本数は1万2400本。常人ならば肺が爆発しそうな本数である。生まれた瞬間に各国の指導者が核の保有を決意しただけある強さだ。さすが範馬勇次郎、略して「さす範」


・タバコの銘柄

というわけで、1カ月に吸う本数は判明したが、知りたいのはタバコ代だ。そして、タバコは銘柄によって値段や本数にバラつきがある。なにせ、1万2400本なので小さな差であっても塵も積もれば山だ。

そこで、正確なタバコ代を求めるため、範馬勇次郎の吸っている銘柄を調査してみることにした。ストレッチをしながらタバコを吸う範馬勇次郎、愚地独歩(おろちどっぽ)とバーで飲みながら息子の話に花を咲かせる範馬勇次郎など、作中には喫煙シーンが何度も描かれている。

しかし、これらのシーンでは、フィルターに色がついたタバコを吸っていることまでは分かるが特定には至らない。マンガで分からないなら正面からぶつかってみるしかないだろう

・秋田書店に聞いてみた

さっそく、『刃牙』シリーズを出版している秋田書店に取材してみることにした。対応してくれたのは元『刃牙』担当(略してバキタン)の横井さん。範馬勇次郎が吸っているタバコの銘柄って何ですか?

横井さん「勇次郎の銘柄はラッキーストライクで多分ソフトだと思います。厳密に決めてはいないとは思いますが板垣先生が吸っているのがこの銘柄なので…」

──とのこと。ラッキーストライクは税込み500円で20本入り。つまり、もし範馬勇次郎がウェブライターなら、1カ月で620箱を吸っている計算になる。そこから導き出される1カ月のタバコ代は……


31万円!!


私の月給より上やん……。


さす範ーーーーー!!!!!!

悲しすぎる事実が判明してしまった。とは言え、範馬勇次郎は腕力だけでアメリカと友好条約を結んでいるほどの男。おそらく無職だが、住んでいるのは超高層ホテルの最上階だし、ひょっとしたらラッキーストライクも支給されているのかもしれない

以上、毒にも薬にもならぬ駄菓子の如き検証をお届けしてしまったが、はからずも板垣先生のタバコが判明する結果となった。最後までお付き合いいただいた刃牙ファンは、先生への差し入れにはラッキーストライクを送ろう。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
©︎板垣恵介(秋田書店)1992

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