日本を代表する超人気漫画の主人公ともなると、きっと立派な家に住んでいるに違いない。いや、これまで熱狂させてきた人の数を考えれば、それも当然だろう。数億レベルの豪邸に住んでいたって罰は当たるまい。

にもかかわらず、週刊少年チャンピオンで連載中の『刃牙』シリーズの主人公・範馬刃牙さんときたら、いまだにとんでもない家屋に住んでいるのだ。なんせ屋根に「刃牙死ね」とか書かれてるからな。いい加減引っ越せよと思うのが、今回そのご自宅がジオラマ化されることになったのでお伝えしたい。

・刃牙家、まさかのジオラマ化

「そこは──地元でも有名な場所らしい……
おびただしい量の落書き
地面にまで
そして──その内容だが……落書き故の宿命(さだめ)……
気品の欠片もない」

──でおなじみの刃牙さんのご自宅だが、そのリアルなジオラマが2019年7月15日、東京・秋葉原UDXギャラリーで開催されるイベント「週刊少年チャンピオン 創刊50周年大感謝祭」にて展示されることが正式に決定した。チョイスが特殊すぎて若干笑うが、これはガチ情報である。

・イベントで公開

漢(おとこ)らしくザックリ説明すると、このイベントは週刊少年チャンピオンの創刊50周年を記念して実施される企画の一つで、当日は人気作品の展示物や歴代のチャンピオンの表紙などが無料で公開されるという。撮影も可能とのことだぞ。

・先生からのメッセージ

キャラクターのリアルなフィギュア等はすでにいくつも発売されているが、キャラが住む「家」の立体化は今回が初めての試みとなる。そりゃそうだろう。ジオラマ化にあたり、作者の板垣恵介先生は以下のように語る。

「つい先日亡くなった我師、小池一夫塾頭が俺に伝えた『キャラクターを起てろ』という教え。この珠玉の教えにより板垣恵介の『今』がある。
そしてその教えは今、キャラクターの住居までもが起つ程、キャラクター化するまでに進化を遂げた……。
つーことじゃね? これ。」

おそらくそういうことだと思います、はい。だが、ボロ家だと思ってナメないでいただきたい。あの中で一体どれほどのドラマが繰り広げられてきたことかッッ! ごきげんな朝飯を食べたと思ったら、地下では妄想カマキリと闘い、勇次郎が「いただきます」と会釈をし、挙句の果てにSAGA(性)する……。

・ファンならば必見ッッ

30年近くにも及ぶ『刃牙』シリーズの歴史は、すべてこの家と共にあったと言っていいだろう。ジオラマは板垣先生監修の3Dデータを元に製作されるとのこと。言うまでもなく、これは必見である。すべてのファンは期待して待ていッッ! ただし、くれぐれも「かかってこいや」とか落書きすんなよ!!

参照元:週刊少年チャンピオン 創刊50周年大感謝祭
執筆:あひるねこ