禁煙を妨害するものは何なのか。それを確かめるべく、自らタバコをやめて妨害要因を探ったことを過去の記事で紹介したのだが……覚えておられるだろうか。知らない人はそちらの記事を読んでいただくとして、今回は新たな妨害要因が判明したので紹介したい。

妨害要因とはいっても、これほど喫煙者に厳しい世の中では外的要因などはほとんど無いから、自分の心の中に生まれる誘惑の話。過去の記事ではそれらを悪魔と言っていたので、今回もそのように記載することにしよう。この度、私が発見した悪魔とは……


「禁煙なんてどうだっていいから、とにかく今の気分を変えよう」と囁く悪魔


──ただし、これだけではどういう悪魔かよく分からないだろうから、以下で簡単に状況を説明したい。


・233日続いた禁煙が終了した状況

その日、私はどうしても今の気分を変えたかった。どんな手段を使ってでも変えたかった。だから罪悪感を覚えながらも、コンビニでタバコとライターを購入。そのまま深夜営業している居酒屋へ駆け込み、10本以上連続で吸った。これで、233日間続いた禁煙が終了。


──というところ。

長く禁煙が続いていたのに、あっさりと終わってしまった。「もったいないことをした」と思う一方で、今振り返っても不思議なのは、タバコを吸ってもそれほど気分が変わらないと自分で分かっていたことだ。10年以上喫煙歴があると、タバコを吸ったところで気持ちが変わらない経験は何度もしている。

……にもかかわらず吸ったのは何故か? 自分でもよく分かっていない部分があるのだが、「気分を変えるならタバコ」という昔からの発想が自分の中で大きくなって止められなくなった──ということになるだろう。


冷静に考えれば、気分を変えるなら他に有効な手段はいくらでもある。風呂に入るとか、寝るとか、カラオケに行く……などなど。それらはタバコなんかよりも劇的に気分を変えてくれるものだと、個人的には思う。

だから、気分を変えるためにタバコを吸うというのはまったく理屈に合わない。なぜそんな意味不明なことをしたのかというと……強いて説明するならば、「最低限の合理性さえ入り込む隙間もないような気分の時が、たま〜にあるから」ってことだろうか。

で、私なりにこの悪魔に勝つための対策を考えたところ、やはり「他の “気分レフレッシュ術” をいっぱい知って、実践しておく」ってことが大事な気がする。あのとき、私の中で「気分を変えるならタバコ」よりも「気分を変えるなら風呂」の方が強かったならば、タバコを吸わずに風呂に入って寝ていたはずだ。


・またイチから禁煙チャレンジ

とにかく、今回の経験を踏まえてまた1から禁煙にチャレンジしたい。私は禁煙を放棄するつもりは毛頭ない。233日続いた禁煙はチャラになってしまったが、タバコを止めようという意思は変わらない。どう考えても、タバコを吸って良いことなんて1つもないから。

なお、できれば今回のような記事は執筆したくなかったのだが、どんな展開であっても起こったことを忠実に記載すると過去に書いた手前ご報告した次第である。個人的には苦い経験となってしまったが、私の失敗が禁煙しようとする人にとって少しでも役に立てば幸いだ。

執筆・イラスト:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

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禁煙外来で復活

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▼今後の展開は自分のTwitterで報告したい

▼またイチから禁煙! これから!!