全国の愛煙家のみなさん、息してますか? 特に都心では一服できるところが本当に無くて「どこで吸えばいいんや……!」と呆然としますよね。このまま愛煙家にとっては “リアル東京砂漠” になってしまうのでしょうか? ツラたんにも程がある。

さて、愛煙家がツラいのは喫煙所の問題だけではありません。真綿で首を締めるようにジワジワと値上がり続ける「タバコの価格」にお悩みの方も多いことでしょう。どうせ吸い続けるんだし安いに越したことは無い──。愛煙家のみなさん、そうですよね?

・驚異の280円

10円、20円、また10円……と、小刻みに値上がりを続けるタバコですが、みなさんがお吸いの銘柄は1箱おいくらでしょうか? 私、P.K.サンジュンが吸っている「ラーク ウルトラワン」は現在460円。今から20年ほど前、1箱300円弱の時代からタバコを吸う身としては「高くなったなぁ」と思わずにいられません。

それでも吸い続けることは決まっているんですが、少しでも安く済むのであればそっちの方がイイに決まっていますよね。そこで今回試してみたのが、この時代に1箱280円という驚異的な価格で販売中の『ロック』なる銘柄です。

・リトルシガー

『ロック』はいわゆるリトルシガーと呼ばれる代物で、見た目はほぼ紙巻きだけど、たばこ葉を原料にして作られた巻紙でたばこを巻いた製品。また、リトルシガーはたばこ税法上、“葉巻たばこ” に分類されるため、今どきあり得ない価格で販売されているようです。

近所のタバコ屋で見かけた「280円」に撃ち抜かれ、今回は『ロック』が展開する全3商品を購入。内訳は「オリジナル」「ライト」「メンソール」で、葉巻たばこなのでタールやニコチンの数値は記載されていません。価格はもちろん280円で、それぞれ20本入りです。

・ナメてたけれど

今回は、現在も頑なに紙巻たばこを吸い続ける3名が、それぞれ普段吸っているタバコに近い銘柄をテイスティングしてみることにしました。ぶっちゃけ、吸う前はパッケージの怪しさも手伝って「ロック(笑)どうなの?」と思っていましたが、結果的に思わぬ展開になったのです……!

・亀沢郁奈: ロック・オリジナル担当(普段は6mg)

「これは普段吸っている6mgよりけっこう重い感じですね。あと、ほのかに甘さがあるかな? 少しクラッと来るくらいガツンと来ました。でも吸った感がかなりあるので本数が減るかも。280円なら私的にはかなりアリですね」


・原田たかし: ロック・メンソール担当(たまにメンソールを吸う)

「これはアリ! メンソールはたまにしか吸わないが、普通のタバコと同じように感じるくらいスンナリ吸えた。280円という値段を考えると、かなりアリ。レギュラーの方はガツンときてヨロシ。これなら値段込みで移行する人もいそう。もしかしてリトルシガーのレベルが上がってる!?」


・P.K.サンジュン: ロック・ライト担当(普段は1mg)

「あー、吸ってる感あるわ。というか、1mgと比べたらやや重く感じるくらいだわ。体感的には3mgくらいかな? 1mgに慣れた体だとちょいキツめだけど、その辺りが解消されるならマジでありかもしれない。だって280円は魅力的でしょ。もしスーパーライトが出るなら真剣に考えてもいいね」


というわけで、3人が3人ともそれぞれ「ロック、アリじゃん?」的なジャッジとなりました。少なくとも、これまでいくつか試してきたリトルシガーの中では飛び抜けていい評価だったことは間違いありません。ロック、意外とアリかも──。

というわけで、少しでもタバコ代を抑えたい愛煙家の方は1度『ロック』を試してみてはいかがでしょうか。パッケージのデザインが独創的すぎること以外は、あまり悪いところが見当たらないリトルシガー『ロック』でした。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.