ハロウィンでヒトラーの格好をした……そう聞くと、2016年の人気アイドルグループ「欅坂46」の衣装を思い出す人も多いだろう。舞台衣装がナチスを想起させると国内外から批判の声が上がり、プロデューサーの秋元康さんも謝罪した。

この度も、ある子供がハロウィンパーティーでヒトラーの格好をしたとして、ネット上で非難の声があがった。だがその格好自体だけでなく、母親の言い訳もおかしいと思う人も多かったようだ。

・母親「家にあったものだけで仮装したらこうなった」

米ネバダ州の小学校教師として働く母親が、子供にアドルフ・ヒトラーの仮装をさせ、その写真をFacebookに投稿したとしてネット上で糾弾を受けた。ヒトラーにそっくりな口ひげまで付けたこの仮装に対して、「許されるはずがない」「こんな人でも教師になれるのか」など不快感を表すコメントが多く寄せられたと海外メディアは報じている。

その後、母親は、衣装を選んだ経緯を次のように説明した。


「パーティー直前に衣装を揃えなければならなくなり、家にあったものだけで仮装をしたらこうなったんです。ヒトラーを讃えたり、彼の行為を肯定しているわけではありません」


「衣装をひとりで用意した息子を誇りに思います。こんなことすら不快に感じる人は、家から出ないほうがいいのでは」


・ネット民「この言い訳は苦しい」

母親の言葉に、疑問を感じた人も多かったよう。大手掲示板『Reddit』では……


「あり合わせのものでヒトラーの衣装になったの? あり得ないでしょ」
「ならシーツに穴を開けてオバケになればよかったじゃん。この言い訳は苦しい」
「前から用意してなくちゃ、こんな格好はできないよ」


……といった内容のコメントが多数見られた。元の投稿はFacebookページから削除されているが、海外サイトに転載された写真を見ると、たしかに即席で作ったにしては出来すぎている印象も受ける。

他にも「子供に責任をなすりつけるな」「ヒトラーやナチスは最も恐ろしいモンスターだ、って説明すればよかったのに」「魔女や吸血鬼は架空の存在だけど、ネオナチは今でもヒトラーを崇(あが)めている。だからこの衣装は不適切だよ」なんて意見も寄せられていた。

参照元:Yahoo! NewsMetroReddit、Twitter @KTNV(英語)
執筆:小千谷サチ

▼問題となった衣装