日本最高気温を更新……! そんなニュースが飛び交うきょうこの頃。これ以上気温を上げてどうする気だ地球!! そして、こう暑いとあっては注意しなければならないのが「熱中症」だ。

先日、かく言う記者も熱中症にかかってしまった。気を付けているつもりでも、症状に陥ってしまうことを実感した次第だ。その時の体験をもとに、熱中症になった際の状況や状態、対策について以下に記してみた。まだまだ暑い日が続く。なにかひとつでも、みなさんの参考になれば幸いである。

・急に訪れる痙攣(けいれん)

どういった状況で熱中症になり、どのような症状が出るかはケースバイケースであることは言うまでもない。ここでの話は一例に過ぎないことを先に断っておく。記者が熱中症になったのは夜、深夜1時過ぎのことだった。そろそろ寝たいなと横になっていると、ガクガクブルブルという謎の痙攣(けいれん)が始まったのだ。

寒いわけでもないのに、どうしたこった! 取りあえず起きて水を飲もうとするものの、手が震えてグラスを握ることができない。仕方がないのでジッとうずくまって耐えていたところ、約1時間後に震えが止まった。しかし、ホッとしたのもつかの間、今度はなにやら体中が燃えるように熱いじゃないか。

体温を測ったところ39.4度。おいおいおいおい、ヤバくね!? そうこうしている間にも異常なほどに放出される汗……。深夜4時ごろになると何事もなかったかのように熱が引き、体調も元通り。この時はまだ、風邪か何かの初期症状かと思っていた。

・意外と長引く熱中症

翌日取り立てて異常がないことで、完全に油断したのがいけなかった。そのまた次の日、起きた瞬間、体がとにかく熱い! 体温を測ると39度。すぐさま病院に行くと熱中症と診断された。それからは、薬を飲んだりしながらも39度と40度の間を行ったり来たり。気が付けば5日間も寝込んでいた

まとめると記者の症状は体が燃えるように熱く、若干のむかつき、そして水分を摂取しようにも思うように口から摂取できないというモノだった。体の中から熱を冷ますことはもはや不可能に近く、外側から保冷材を使い無理やり冷やして、ようやく熱が下がったといったところだ。もう二度と、あんな状況はご免である。

・「熱中症かな?」と思ったときにとるべき3つの行動

冒頭に書いた通り、症状は十人十色だろう。しかし、いずれの場合もシンドイ思いをすることは間違いない。ややもすれば命にかかわる。そこで大事になって来るのが、いざという時の処置だ。耳にタコができるくらい、言われていることではあるが今一度確認しておきたい。

熱中症かもしれないと感じたら、まず『涼しい場所に移動』すること。クーラーの効いた部屋で体を休めるのだ。記者がお世話になった医者曰(いわ)く「この時期は一日中、部屋にクーラーをつけてその中にいた方が良い」とのことだった。とにかく日光を避けよう。

次に『体を冷やして体温を下げる』べし。氷枕や保冷剤で両側の首筋やわき、足の付け根などを冷やしまくろう。そして『水分と塩分を摂取する』こと。これはマジで大切!! 思い返せば熱中症になったあの日、いつもより水分摂取量が少なかったように思う。あとわかっていると思うが、酒は水分じゃないぞ。

・救急車を呼ぶ勇気

以上3点は、一般財団法人日本気象協会「熱中症ゼロへ」のサイトに掲載されたものをまとめたものだ。とっさの場合は最低限これらの処置を施しつつ、ひどいようであれば迷わず救急車を呼んでほしい。「たいしたことないかも……」「迷惑をかけるだけではないか」そんな思いが頭をよぎることも事実。

しかし、何かあってからでは遅い。相談だけすることも可能なので、我慢をせずに119するのも勇気だ。年齢、昼夜関係なく突如として訪れる熱中症。日ごろから細心の注意を払い、そしていざという時に備え、シミュレーションしておくことも必要だろう。

参照元:一般財団法人日本気象協会「熱中症ゼロへ」
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.