『LOST』と『24 TWENTY FOUR』と共に、2000年代中盤から第二次海外ドラマブームを生み出した脱獄アクションドラマ『プリズン・ブレイク』。サスペンスとスリル満点のシリーズは脱獄ドラマの金字塔的存在として、今でも多くのファンの支持を得ている。その人気ぶりを受け、続編となるシーズン5がオリジナル版終了から8年後に製作されたほどだ。

そこで今回は、『プリズン・ブレイク』が好きな人に超オススメの海外ドラマ3選を紹介することにしたい。

・『プリズン・ブレイク』ってどんな作品!?


まず、『プリズン・ブレイク』がどんな作品か知らないという人のために、簡単に筋書きを説明したいと思う。本作の主人公は、副大統領を殺害した罪で投獄された兄リンカーンを救うため、自ら罪を犯して兄と同じ刑務所に入った弟マイケル。

彼は上半身に脱獄プランをタトゥーに刻み、天才的な頭脳を駆使して自由の身になるべく壮大な計画を実行に移すのだが……。本シリーズは、シーズンごとに大まかなテーマに分かれているのも見どころのひとつである。

シーズン1は脱獄するまでのサスペンスが緊張感あふれる演出で描かれ、シーズン2は脱獄後の息をもつかせぬ逃走劇が中心に。シーズン3は、パナマの刑務所に投獄されたマイケルを救うべくリンカーンが脱獄計画を決行し、シーズン4はマイケル達が政府の陰謀に立ち向かう。

ちなみに、シーズン5は死んだはずのマイケルが実は生きていて、中東イエメンの刑務所に収監されていた……というシナリオになっている。それでは、ここからが『プリズン・ブレイク』が好きな人に絶対オススメの海外ドラマ3選。続けてどうぞ。


・『ザ・シューター』


本作は、2007年公開映画『ザ・シューター / 極大射程』のドラマ版となり、主人公は元海兵隊の凄腕スナイパーのボブ・リー・スワガー。友人の死をきっかけに現役を退いていた彼が、軍の仲間アイザックから大統領暗殺計画の阻止を依頼され、昔のよしみで引き受けるも実は巧妙に仕掛けられた罠だったのだ。

阻止するはずの計画で濡れ衣を着せられ、暗殺者に仕立てられてしまったボブは、その陰謀を暴くべくFBIとCIAのみならず、ロシアの諜報機関までをも敵に回すことになってしまう……。

大ヒット映画のドラマ版リメイクは、本家を超えられずにポシャってしまうパターンが多い。だが、本作は映画版でメガホンを取った アントワーン・フークア監督が製作総指揮を務めていることもあり、オリジナルの世界観を残しながらも独自の進化を遂げ、見応えある極上エンターテイメントに仕上がっている。

畳み掛けるようなアクションとスリル感は、『プリズン・ブレイク』のシーズン2に匹敵する面白さだ。


・『ブラックリスト』


基本的に1話完結の犯罪ドラマだが、侮ってはいけない。本作の主人公は、何十年にもわたりFBIの最重要指名手配犯だったレイモンド・“レッド”・レディントン。

世界中の犯罪者たちの裏取引に協力し、“犯罪コンシェルジュ” の異名を誇る彼が突然FBIに出頭。FBIの新人捜査官エリザエス・キーンを担当にすれば、世界中に潜伏している指名手配犯の “ブラックリスト” を提供すると言い出したのだ。

こうしてエリザベスは、今まで面識もなかったレッドと組み捜査に乗り出すことになるのだが、シーズン1後半辺りからレッドの目的が徐々に明らかになり始める。そして、なぜ彼がエリザベスを指名したのか二人の過去も語られ、ブラックリストの犯罪者を捕まえるだけのストーリーではなくなっていく。

全米で視聴率ナンバーワンを獲得した本作はアクション&サスペンス、ミステリーがテンコ盛り! しかし、テンポ良くストーリーが展開するため満腹感を感じる暇もなく惹きつけられ、『プリズン・ブレイク』のファンなら絶対にハマること間違いナシだ。


・『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』


上でおススメした2作品とは少し毛色が違うが、『プリズン・ブレイク』のシーズン4が好きな人は、夢中になって『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』を見てしまうはずだ。

主人公は、社会不安障害を抱える無口なエリオット。セキュリティ・エンジニアとしてサイバーセキュリティ会社「オールセーフ」に勤務する彼は、ある日会社の顧客である「Eコープ」が受けた激しいサーバー攻撃を食い止める。Eコープは、“現代社会が生んだ怪物” とも呼ばれる世界一の複合企業。

その後エリオットは、Eコープを攻撃した「f・ソサエティ」なるハッカーチームを率いるミスター・ロボットから接触を受け、ハッキング攻撃を阻止した腕を買われてチームへスカウトされることに。f・ソサエティの目的はEコープが保有する金融データを破壊し、史上最大規模の富の再配分を実現することだった……。

てんでコンピューターに疎い筆者でも、かじりついて一気見してしまった本作。クリエイターのサム・エスメイルは、アラブ諸国で起きた民主化運動に影響を受け本シリーズを製作し、f・ソサエティは実在するハッカー集団「アノニマス」を彷彿とさせる。

現実を反映させたストーリー構築もさることながら、エリオットとミスター・ロボットの隠された関係が明るみになる展開など、ミステリーの要素もタップリ。久々に筆者がドップリとハマってしまった傑作シリーズだ。

『ザ・シューター』と『ブラックリスト』はNetflixにて配信中で、『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』はAmazonプライムで視聴可能である。ちなみに筆者は、『MR. ROBOT』が見たいがためにAmazonと契約している。まだまだ寒い日が続く今日この頃、おススめドラマを見ながらぬくぬくと家で楽しんで頂けたらと思う。

参照元:Instagram @Prison Break
執筆:Nekolas

▼『プリズン・ブレイク』の予告編

▼『シューター』の予告編

▼『ブラックリスト』の予告編

▼『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』の予告編