・徐々に本性をあらわす

3DSを持っていないと伝えたのに、ウサギさんはこういう。

ウサギさん「3dsは大丈夫?」

佐藤「いや、3DSを持ってないんですよ。すみません」

ウサギさん「嘘」


人の話を聞いとるんか? ないもんはない! そもそもスマホがあれば、3DSはいらんやろ。なぜに3DSの話になったのか? 一向に話は進まないなかで、次第に会話の雲行きは怪しくなってきた

ウサギさん「ゲーム中であなたとHしたかったわ」


発掘(H)ならゲーム中にできるだろう。ゲーム中のHは当たり前だ。よくわからないので、そのあたりの意味を聞いてみた。

佐藤「ゲーム中ってどういうことですか?」

ウサギさん「リアルだよ」

佐藤「リアル? ゲーム?」

ウサギさん「ゲーム中で想像」


佐藤「それ、リアルじゃないですよね」


ウサギさん「あっそ」

佐藤「だって、ゲームだから」「想像だし」


いかん、ついアツくなって、正論を言ってしまった。でもゲームはリアルじゃないしな……。なんて考える間もまく、チャットはどんどん進んでいく。

ウサギさん「3dsでHしたかった」

佐藤「すみません」

ウサギさん「もういいよ」

佐藤「何か気分を害してしまいましたか?」


今さらだが、私はどうぶつの森のことを聞くためにアプリをダウンロードしたはずだ。なのに、どうぶつの森の話は、一言もできてない。それどころか、どんどん悪い方向に進んでいったのだ。

ウサギさん「ショク」

佐藤「H(発掘)が全てではないですよ。そう気を落とさず」


・いきなり生命の危機!?

すでにウサギさんの心は灰色だ。出会った頃は、鮮やかなピンク色をしていたというのに、どこでどう間違ったんだ。私はただ、どうぶつの森の話を聞きたかっただけじゃないか……。


一度揺らいだ信頼関係は、そう簡単なことでは元に戻らない。ついに、ウサギさんの口からこんな言葉まで飛び出した。

ウサギさん「うざい」

佐藤「失礼しました」

ウサギさん「死にたいぐらい」

なんともはや! いきなり生命の危機である。どうしてそうなるのか!? 何とかしないと!


佐藤「3DSのH(発掘)が重要だったんですね」「力になれず申し訳ないです」


ウサギ「死んでしまう」

佐藤「VITAしか持ってないからなあ。3DS買っとくべきだった」

ウサギ「死んでもいい?」


正直に申し上げよう。この時、人間が未熟な私は、頭のなかでプチン! と音がした。あえて、一言でいうなら……。

「易々と生きるとか死ぬとか言いやがって! 何さまのつもりじゃワレーーッ!! 下手に出てればいい気になりやがって、一丁前に脅しかけとんのかコラーッ! 舐めるのもいい加減にせえよッ!!」

である。


だが……。こんなつまらんことで、マジで大事になっても困るので、やはり下手に出ることにした

佐藤「それを聞かれても困りますね。せめて、3DSを買いに行くくらいの時間は頂けないかと」

ウサギさん「じゃあ今すぐならいいけど」


調子こいとんな、コラ。あの鮮やかなピンク色のウサギさんは、完全にどす黒いブラックウサギさんへと変貌を遂げていた。てめえの血は何色だーーーッ!


さて、この困ったちゃんをどうやっていさめようか。いろいろ考えた末に、給料日前泣き落とし作戦が意外な形で効果を発揮し、大団円を迎えるのである。続きは最後のページへ急げーーーッ!!

参考リンク:アプリ「どうぶつの森チャット(iOS)」
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
ScreenShot:どうぶつの森チャット (iOS)