龍というのは、中華民族にとって特別な存在だ。民族のシンボルにして、気品と実力を兼ね備えた人物のたとえ。親は子に龍のようになってほしいと願う。「登竜門」という言葉があるように、鯉も龍になることを夢見るというものだ。

そんな龍の死骸が、中国で発見されたというのだから大騒ぎ! ……しているかと思ったら、ちょっと不気味な様相を呈している。一体何が起こったというのか。

・中国で “龍の死骸” が出現

龍の死骸のようなものが発見されたのは、河北省・張家口にある農村だ。現地のLINE的な存在「WeChat」で動画が投稿。スゴイ勢いで拡散していたという。

さて、その動画を見てみると……そこにはツノつきのガイコツ、そしてヘビともトカゲともつかない長~い体の骨が横たわっていた。体長18メートル。まさに「『ドラゴンボール』の神龍を骨格標本にしたらこんな感じ!」というところだ。 

・再生回数1000万回超え!? しかしその後、不可解なことに

「鹿のツノに見える」「どう見ても“作りもの”」「映画の小道具みたい」などという意見が目立つものの、この動画中国で大拡散。その後、MailOnlineなど西洋メディアにも飛び火。何でも動画の再生回数は1000万回を突破したのだとか。

そこまでなら「フーン」で済む話なのだが……ちょっと不気味なことになっている。

・不気味なほど静か

中国メディアが一向に騒ぐ様子がないのだ。本物だったらもちろんのこと、たとえニセモノであっても、これだけ話題になっていたらニュースになりそうなもの。だが、ほとんど取り上げられていない。さらにWeiboで検索をかけても、一般人の投稿もほとんど見当たらないのだ。……ま、まさか!

米政府が宇宙人やUFO情報をひた隠しにしているという噂があるように、中国政府も龍の存在を隠したがっている!? そして情報に規制をかけているとか!? ということは、あの骨の正体は……。

現在、中国共産党の「全国人民代表大会(全人代)」の真っ只中なので、それどころじゃないだけかもしれないが……。果たして、この骨の正体は何なのか。“龍の死骸” を前にキャッキャ楽しそうにしている村人を見ていると、「本物だったらいいなァ」なんて気持ちにはなるが……あなたは、どう思われるだろう?

参照元:MailOnline(英語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼こちらがその動画(YouTube版)

▼歌にもなってる「龍の子孫(龍的傳人)」