日ごろ我々がお世話になっているパンメーカー、フジパン。食パンやバターロールが思い浮かぶが、最近フジパンに関しての奇妙な噂がネットで話題になっていることを、あなたは知っているだろうか?
なんでも、フジパン商品の裏に記載されている番号に電話をかけると、なぜか民話が聞けるというのだ。いったいどういうことなのか? 噂を検証するため、さっそく電話をかけてみたのだが、予想外の感情が沸き起こる結果となったのでご報告したい。
・商品裏にひっそりと書かれた番号
善は急げ。スーパーにひとっ走りしてパンを買ってきた。裏を見てみると「民話が電話で聞けるョ!」というメッセージと共に、電話番号が記載されている。言われないと気付かないような ささやかな存在感だが、たしかに書かれていた。そのひっそり感に、ちょっとワクワク。
・マジで民話が始まった
パン片手に実際にかけてみた。コール音の後、ドラのような音が鳴ったかと思ったら、ホントに民話が始まったぞ! 正直、なんで民話なんだよ、という気持ちもなくはなかったが、ここは民話に耳を傾けるとしよう。
・無慈悲な方言
始まったのは『雁とり』という秋田県の民話だった。「じっちゃ」「ばっちゃ」と当然のようにガンガン方言である。最初はよかったのだが、後半になるにつれ単語が聞き取り辛くなり、話を見失いかけるという英語のリスニングテスト状態に陥ってしまった。
・おばあちゃん……
だが、なんなのだろう、この感情は。女性の声で語られる民話を聞いていると、妙にノスタルジックな感覚に襲われた。ああ……おばあちゃんに会いてぇ……。なお、私(あひるねこ)に秋田に親戚はいないことをあらかじめ断っておく。方言の力なのだろうか、心なしか穏やかな気分になるのを感じた。
・ホームページでも聞ける
調べてみると、フジパンのホームページでも民話を聞けるようだ。聞ける民話は、2015年10月29日時点でなんと全513話! 充実しすぎだろ!! よかったな、電話がなくても問題ないぞ。毎週更新されるらしく、秋田だけでなく全国の民話を聞けるとのことだ。
民話を聞く機会なんて、大人になると滅多にない。おばあちゃんに会うこともだ。一人暮らしのアパート。ふと寂しくなったら、フジパンのパンをかじりながら、電話をかけて民話を聞くのもいいかもしれないぞ。
参考リンク:フジパン
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼バターロールを買ってきた
▼この番号に電話をかければ民話を聞けるぞ!