
日本のファンクロックバンド「クレイジーケンバンド」の小野瀬雅生氏は、B級グルメに造詣が深いことで知られています。ブログで全国のB級グルメを紹介しており、とりわけ天丼を愛してやまないそうです。
・店主にいじられる?
その小野瀬氏が「横綱」と称する絶品天丼を提供するお店をご存じでしょうか。そのお店は、とんねるずの「KITANATAURANT きたなトラン」でも紹介された老舗であり、名店なのです。ただし、店主に面白おかしくいじられる場合があるのでご注意を……。
・すぐ近くに似た名前の店がある
この店「豊野丼」は、横浜地下鉄ブルーラインの阪東橋駅から徒歩3分のところにあります。お店近くまでたどり着くと、「あれ?」と思うはず。というのも、数軒並びに似た名前のお店「天ぷら豊野亭」があるからです。思わず間違えそうになりますが、表に「丼」と大きく書かれているのが「豊野丼」です。
・味のある店構え
店内はカウンターのみの7席。カウンターのなかの小さな厨房には、天ぷら用の鍋が二つ置かれており、油からは湯気が立ち上っています。創業約20年、色褪せた壁掛けのメニューや厨房の什器から、その歴史を感じられます。お世辞にもきれいとは言えませんが、歴史ある店ならではの「味」があります。
・茶目っ気たっぷりの店主
椅子に掛けたところから、店主はひたすら話しかけてきます。一見強面な感じで、話し方は少々ぶっきら棒。「なんか怖い人かな……」と思っていると、冗談の連発。
店主「この店、締めるから」
記者「え、やめちゃうんですか? 20年も続けられたのに」
店主「毎日21時に締める」
店主「俺、こう見えて90なんだよ」
記者「え? 90歳? それはないでしょ!?」
店主「ウエストが」
・伝説のギガ盛メニューはなくなった
これらの冗談は真顔から繰り出されます。一瞬、本気かな? と思うと冗談。茶目っ気たっぷりの店主なのです。このお店には伝説的なギガ盛メニューがありました。その名も「喰ってみろ丼」。その名前の通り、てんこ盛になったご飯のうえに、約20種の天ぷらが乗っているというもの。
・喰える人があんまりいないからやめた
店主の人柄を考えると「喰えるものなら喰ってみろ」という心意気が伺えます。しかしこのメニューは5年前になくなったそうです。「喰える人があんまりいないからやめた」とのこと。ある意味店主の勝利だったわけです。
・ギガ盛だけじゃない
お店の売りはギガ盛だけではありません。小野瀬氏が「東の横綱」と呼ぶ天丼が看板商品です。実際にオーダーしたところ、冗談ばかり言う店主のすごさに気づかされました。
・二度揚げで外はサクッ、中はフワッ
お店では天ぷら用の鍋を二つ設け、それぞれ異なる温度設定をしています。まず最初の鍋に天ぷらのネタを入れ、ここで外側の衣を仕上げます。そして次の鍋にネタを移して、中までじっくり火を通します。この火入れの方法はトンカツでよく見られます。二つの鍋を使うことで衣はサクサクに仕上がり、中はフワッとした仕上がりになります。
・カレー塩を使った黄金丼
そして味付けにも一工夫。オーダーした「黄金丼」は、よく見ると丼のうえに金色の粉が光って見えます。これは何かな? と思って食べると、カレー風味の塩であることが判明。甘目に仕上げたタレとの相性抜群で、食欲がそそられます。
・しらすかき揚げに溶き卵
そして、しらすのかき揚げには溶き卵がかけられていました。「ご飯を少し残しておいて、そのかき揚げを乗っけて食べてみろ」という店主のすすめ通りに食べると、ウマ~イッ!! サクサクのかき揚げには特製タレがかけられていて、これがご飯によく合う。かき揚げを崩していくと溶き卵がご飯に馴染み、卵かけご飯の味を楽しむこともできます。
これは店主が天丼を長年研究したうえで、誕生したメニューではないでしょうか。そう思わずにはいられません。ちなみにしらすかき揚げ丼は以前、会員限定メニューだったそうです。そもそもこのお店に会員制度があったかは不明。おそらく店主のシャレだったようです。
・市場に務めていた経験を持つ店主
実は店主はその昔、魚の市場で務めていたそうです。そのため魚に精通しており、魚の旬を熟知しているのだとか。季節ごとにおいしい天ぷらを提供できるのも納得。小野瀬氏が激賞するのも頷けます。
・最後の最後まで冗談
食べている間にも、店主の冗談は続いています。とにかく冗談を言わないと気が済まない性質なのでしょうね。しかし言葉の端々に、何か温かいものを感じました。「豊野丼」に行ってみたいという方は、店主の冗談もセットで、天丼を楽しんでください。
Report:ほぼ津田さん
▼カレー塩を使った黄金丼と別途オーダーした、しらすかき揚げ
▼しらすかき揚げ。特製のタレと溶き卵、これをご飯と一緒に食べると激ウマ!
▼「丼」と書いてあるお店が豊野丼です
佐藤英典











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