日本が世界に誇る伝統料理「天ぷら」。全国各地に多くの老舗が存在するが、180年以上の歴史を誇る日本最古の天ぷら屋が東京・浅草にある。

その店の名前は「雷門 三定(さんさだ)」で1番人気は『上天丼』とのこと。長い歴史を経て受け継がれてきた天丼は、いったいどんなものなのだろうか? 筆者はその味を確かめに浅草へと向かった。

・天保8年(1837年)江戸時代に創業

「雷門 三定」のホームページによれば、同社の創業は天保8年(1837年)江戸時代。初代の定吉が三河(今の愛知県)より上京した後に人形町で天ぷら屋台を始め、三河屋定吉から「三定」という現在の店名になったとのことだ。

そんな「雷門 三定」は東京メトロ銀座線の浅草駅1番出口から徒歩1分のところにある。筆者は開店から15分後の午前11時15分頃に到着。日本最古というだけあって、看板などからは老舗ならではの風情が感じられる。

・『上天丼』を注文

入店すると平日の昼前だからか十分空席があった。メニューを開くと天ぷらの盛り合わせや定食のほか、刺身や蕎麦などの日本食が豊富に並ぶ。前述の通り、同店の1番人気は『上天丼(1820円)』とのことでそちらを注文した。


15分ほど待ったところで……きた!



ほぅ、これが日本最古の天ぷら屋の天丼か。


丼から海老の尻尾がはみ出ており、ふたの隙間からはごま油の豊かな香りがふわりと漂う。さて、中はどうなっているのか? ふたをそっと開けてみたら……

これは美味しそうだ。茶色い衣を纏(まと)った海老・きすが上に乗っていて、その下にはどっしりとかき揚げがたたずむ。果たしてこれまで何人の人々がこの天丼に舌鼓を打ってきたのだろうか──。


まずは海老から食べてみると……


なるほど! 全体をつゆにくぐらしているためか衣は意外にもしっとり。また、たれの甘さは控えめで、ごま油の香りがよりいっそう際立つ仕上がりだ。

きすもふんわり柔らかく優しい仕上がりで、たれと白身が一体になってご飯を誘う。


さらにかき揚げをいただいてみたところ……


しっとりしていながらも香ばしい衣と、海老、ホタテ、イカなどの魚介が混ざり合い旨味が倍増。噛むほどに素材の風味が広がる味わい深いかき揚げだ。

天ぷらもご飯も量感たっぷり。しかし、食べ応えがありながら油っぽさを感じさせないところは、さすが庶民に長く愛され続けてきた老舗の天丼である。

日本最古の天ぷら屋が作る『上天丼』はごま油の豊かな香りと、しっとり柔らかな衣が印象的な一品だった。まだ食べたことのない方は、同店ならではの味わいを確かめにぜひ浅草を訪れてみてはいかがだろうか。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 雷門 三定 (さんさだ )
住所 東京都台東区浅草1-2-2
時間 11:00~21:00
休日 年中無休

参考リンク:雷門 三定
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.