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長崎名物は数々ありますが、おそらく多くの人が瞬時に思い浮かべるのは「チャンポン」ではないでしょうか。そのなかでも屈指の知名度を持つお店が「思案橋ラーメン」です。

なんでもミュージシャン・俳優の福山雅治さんがお気に入りなのだとか。その噂を聞きつけて実際に行ってみました。お店に入ると、福山さんをはじめとする有名人のサインが、所せましと飾られています。はたしてお味のほどは?

・福山さん、大のお気に入り
お店に入ると目に飛び込んでくるのが、飾られたサインの数々。とくに福山さんのサインの数が一番多く見受けられます。さらに来店日時を見ると、2006~2008年にかけて立て続けに足を運んでいるではないですか。そんな福山さんの誘いがあったのか、大河ドラマ『龍馬伝』のキャストも軒並み来店しています。福山さん、相当お気に入りの様子です。

・ご指名はバクダンチャンポン
そして彼がこのお店で、必ず頼むのが「バクダンチャンポン」なのだとか。どうしてバクダンなのかといえば、麺のうえにどっかりとニンニクの塊が盛られているからです。これはかなりパンチのきいた味なのでは? そんなことを思いながらオーダーしました。

・ニンニクは「バクダン」と言われるほどでもない?
しばらくしてバクダンチャンポン登場。かまぼこのピンク色がとても鮮やかです。いろいろな具材のうえに、ペースト状のニンニクが乗っているではありませんか。かなり辛いだろうとビクビクしながらペーストをなめてみると……。ありゃ? 全然辛くない。むしろまろやか~な感じです。実はこれ、ニンニクとラードを合わせているため、ニンニク特有の辛みが抑えられてマイルドになっているようです。

・とろみのある甘めのスープ
スープは乳白色をしていますが、とんこつがベースではありません。鶏の出汁で軽くとろみがついています。これが中太麺とよく絡みます。そして味の方は、ほんのりとした甘さを感じます。チャンポンというと何となく塩味をイメージする人が多いかもしれませんが、本場は塩気は控えめ。甘いのが定番のようです。

・スープとニンニクで相乗効果
通常、「甘さ」と「辛み」はお互いを引き立て合う役割を果たします。このチャンポンの場合であれば、甘めのスープに辛みのきいたニンニクを入れることにより、味の境目がはっきりとするはず。しかしあえて、マイルドなニンニクを合わせることにより、スープの甘さを損なわずにひそかに辛みを加えているのです。しかも驚いたことにニンニク臭はほとんど感じません。「バクダン」(ニンニク)がメインかと思いきや、やはりチャンポンがメインなのでしょう。

・病みつきになる味わい
このチャンポン、食べているうちに知らず知らずのうちにはまってしまいます。味は全体的になめらかなのですが、具材に用いられた魚介の風味やマイルドなニンニクの味がアクセントになって、アッという間に麺を平らげて、スープも飲み干す勢いですすってしまいました。福山さんが支持する理由も、なんとなく理解できます。

・なぜか地元の人はあまり食べないらしい
長崎在住の方にチャンポンについて尋ねると、実は地元の人はあまりこのお店に来ないらしいのです。その理由についてですが、あまりにも有名になってしまっているため、観光客が多くて落ち着かないのだとか。それから他のお店のチャンポンが気に入っているとの意見もありました。どうやら福山さんの宣伝効果により、名前が一人歩きしているようです。とはいえ、味も確かなものです。長崎を訪れる方は思案橋ラーメンを訪ね、他のお店と味の比較をしてみると良いかもしれません。

■訪問店舗 思案橋ラーメン
住所 長崎県長崎市浜町6-17
営業時間 11:00~翌4:00
定休日 不定休

Report:フードクイーン・佐藤

▼ 店内には数多くのサインがbakudan2

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▼ 福山さんはかなりの頻度で来ていますbakudan3

▼ これがバクダンチャンポンbakudan5

▼ ラードと合わせたニンニクが麺のうえにbakudan6

▼ 麺は中太、スープは甘めですbakudan7

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