先日、まったく用事は無かったが、JR鹿児島本線の「八幡駅」で電車から降りた。なぜなら車内で寝てしまったため、目的地を思いっきり通り越したのだ。やっちまった……とは思いつつも、せっかくだから駅周辺を散策してみることに。これが大人の余裕である。

さて、駅を出て数秒後に発見したのは「名物 八幡のチャンポン」と書かれた黄色い看板。ほほう、こいつはたしか……福岡県北九州市の八幡製鉄所で働く方々にも親しまれたボリューム & 栄養満点の “ご当地グルメ” だったような。ちょっと行ってみますか!

・八幡のチャンポン

というわけで、入店。カウンター席に着いて店内を見渡すと、壁一面に有名人のサイン色紙。たまたま入ったお店にサインがズラッと飾ってあると、なんだかテンションが上がるんだよなぁ。やっぱり有名店だったか……よし、メニューを確認してみるぞ。

名物の「八幡のチャンポン」は780円。「カツの多いチャンポン(950円)」や「カツのせ焼そば(840円)」も気になる。とにかく麺の上にカツを乗せるスタイルが人気の模様。たしかに食べ応えがありそうだな。う~む……。

まあ、今日のところはスタンダードな「八幡のチャンポン」にしておこう。さっきまで寝てたから、そんなに何個もカツを食べる自信がない。

・巨大なチキンカツがON

しかーし、ノーマルボリュームだと勝手に予想した「八幡のチャンポン」もなかなかの迫力。巨大なチキンカツが優雅に浮いているじゃないか。カリッカリに揚げられて美味しそうだが……クソッ、寝起き直後に食べるボリュームじゃねぇです。まあ食べるけども。

では、スープからいただこう……こ、これは優しく目が覚める味。うむ、美味い! 鶏のうまみを引きだしたスープに、キャベツや卵が絡んでめっちゃまろやか。おいおい、まさかの寝起きにベストなやつじゃねえかこれ! カツはバカデカいけども。

・スープに浸して食べる

そんな主役のカツは、じゅわ~っとスープに浸してから豪快にガブリといくのが正解。食べ応えはMAXだが、不思議とあっさり食べられる。

そしてそして、カツから肉汁があふれ出してスープが完成形に……。もうね、スープを飲んで確信しました。今日に限っては、乗り過ごして正解。これは全部飲み干せる美味しさですわ。

ちなみに、ちゃんぽんにカツを乗せている理由は「価格を抑えて腹いっぱい食べてもらうため」だという。製鉄所で働いていた方々の胃袋を鷲掴みにした「八幡のチャンポン」は、日本の近代化を支えた名物グルメとも言えるのかもしれない。

たまたま出会った “地元メシ” でエネルギーチャージ完了。大・大・大満足である。万が一、電車で寝過ごして八幡駅にたどり着いたという方がいたら、何も迷わずお店に直行してほしい。ちゃんぽんのウマさで目も覚めるはずだ

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 八幡のチャンポン
住所 福岡県北九州市八幡東区西本町2-2-1
時間 11:00~21:00
休日 月曜日

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼目が覚める美味しいちゃんぽんでした

日本、〒805-0061 福岡県北九州市八幡東区西本町2丁目2−1