サービス産業生産性協議会が発表した「2017年度カフェ部門の顧客満足度調査」では、あのスタバを抑えて堂々の1位に輝いたドトールコーヒー。美味しい料理や手頃な価格はもちろんのこと、何といっても “堅苦しくなさ” がドトール最大の魅力といえるだろう。

2017年9月26日、そのドトールコーヒーが飲食業界初となる画期的な試みを発表し話題になっている。その内容とは『非正規雇用者向けの退職金制度』を導入するというもの。簡単に言えば「アルバイトでも退職金がもらえる制度」である。コーヒーはブラックが美味しいけど、なんてホワイトなんだドトールさん!

・優秀な人材の長期確保

この9月1日から導入されたという、ドトールの『非正規雇用者向けの退職金制度』。ドトールによれば「社会保険加入済みで厚生年金保険被保険者である非正規雇用者」が退職金を受け取れる対象者になるという。

ドトールとしては、各現場の戦力である非正規雇用者が安心して長く活躍することで、優秀な人材の確保とさらなるサービスの向上を目指す考えだ。これまでも弔慰金・見舞金制度・健康サポート等の各種制度が導入されていたというが、退職金制度も非正規雇用者にとっては大きな魅力になることだろう。

世の中的にみれば「ブラック企業が多いのでは?」と見られがちな飲食業界。そんな中での今回の画期的な発表に、ネット上はドトールを称賛する声が多く挙がっている。

・ネットの声

「ドトールやるな」
「これはいい話」
「それほど多額じゃなくても嬉しいよね」
「もうコーヒーはドトールしか飲みません」
「他のカフェで働いてるけど移籍したい」
「うちの会社にも導入して欲しい」
「先月ドトール辞めた俺涙目」
「もっと、しっかりした金額を受け取れるようになればなお良し」

なお、気になる退職金の金額だが、従業員がおおむね月給の10%以内を積み立て、毎月100円の掛け金をドトールが積み立てる方式となっている。つまりドトールが負担する掛け金は年間で1200円となることから「そんなことより時給を上げろ」といった声があることも記述しておこう。

金額については否定的な意見があるものの、飲食業界初の試みを導入する姿勢自体は評価されてもいいハズだ。これを機に、退職金制度を導入する飲食店が増える……のかもしれない。

参照元:ドトールコーヒーサービス産業生産性協議会「2017年度カフェ部門の顧客満足度調査」(PDF)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ドトールのジャーマンドッグは最強説もあるぞ。