ドトールのミルクレープこそ最強である──私は20年以上そう信じていただけに、先日ドトールに行ってショックを受けた。なんなら腹が立った。ドトールに対してではなく、自分自身に対して。

というのも、私が情報をアップデートできていないという事実を突きつけられたからだ。しかしながら私は思う。全国に2億人ほどいるドトールミルクレープ教信者の中で、何人が “新たな神” の存在を知っているのだろうかと。

・王者交代劇

一体何の話なのかと思っている人が多いだろうから、手っ取り早く言ってしまおう。ご存知だろうか。ドトールに『ブリュレ仕立ての黒糖ミルクレープ』なるミルクレープの上位互換的商品が発売されていることを。

価格は450円と普通のミルクレープ(390円)よりちょいお高めで、調べると2023年の3月末から発売されていたとのこと。


「いま初めて知った!」という人がいても無理はない。なぜなら、新商品が出るたびにネットニュースで取り上げられるカフェのブランドは大体決まっているからだ。

まずは王者スタバ。次にタリーズ、デカ盛りで有名なコメダあたりで、それ以外のカフェはよほど特徴的なメニューを出さない限りネットニュースになることはない。ではドトールはというと、新商品の話題性においてスタバの後塵(こうじん)を拝しているのが現状かと思う。


でも裏を返せば、めちゃめちゃ美味いのにスポットライトを浴びずに埋もれている商品がドトールに多いとも言える。『ブリュレ仕立ての黒糖ミルクレープ』はまさにその1つだ。

名前のとおりミルクレープに黒砂糖感を加えて甘さを増したような味わいで、どうしたってコーヒーに合いまくる。


ミルクレープでさえハンパなく美味いのに、「さらにコーヒーに合うやつ」と言えばポテンシャルが窺(うかが)えるだろう。

ちなみに、私はそれをひと口かじった瞬間に「ドトールのミルクレープ最強説」が時代遅れであることを悟った。いまの最強は『ブリュレ仕立ての黒糖ミルクレープ』なのだ。


知らない間に王者が入れ替わっており、さらに値上げも行われていた。なので少し前のドトールと比べたらちょいお高めな印象なのだが、それでもスタバに比べれば格安。

加えて、スタバの新作フラペより食べやすい……というか、ドトールのブラックコーヒーに『ブリュレ仕立ての黒糖ミルクレープ』を合わせて楽しむ方が贅沢ではないだろうか。スタバ信者にこそ試して欲しいと、私は思う。

参考リンク:ドトールコーヒーショップ
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼このスーっと感は『ブリュレ仕立ての黒糖ミルクレープ』にも受け継がれていた