お尋ねしたい。「ドトールコーヒー」はスターバックスやタリーズと比べてどうだろうか? 人によっては、「フッ、ドトール(笑)」と鼻で笑うかもしれない。だが、私(佐藤)は言いたい! ドトールはハンパじゃないぞ! ブランド展開はマジでヤバいぞ、マジで!

すでに紹介したドトール珈琲農園梟書茶房(ふくろうしょさぼう)もさることながら、今回紹介する「神乃(かんの)珈琲」はガチだ。ドトールの全総力を結集したような究極のハイブランド喫茶店だ。もう鼻で笑わせないぞ! ドトールマジですごい!!

・本気のドトールワールド!

神乃珈琲は全国にわずか3店舗しかない。2016年東京・目黒に1号店となるファクトリー&ラボ、2017年に東京・銀座に2号店、そして2018年京都に関西エリア初となる3号店をオープンしている。今回訪ねたのは銀座のお店だ。

中に入ると、本気のドトールワールドが炸裂している。高級な設えのソファ・テーブルが並べられており、ドトールだって「やればできる!」というところをこれでもかを見せつけてくる。



新しいお店なのに、まるで老舗喫茶のたたずまい。銀座という土地に恥じない、上質な空間を演出している。本気だな! ここも本気で来てるな、ドトールよ!!


ドトールコーヒーグループは日本発のコーヒー焙煎卸会社として長年のカフェ運営で培ったノウハウを生かし、日本を代表する最高位のカフェブランドをめざして神乃珈琲を作り上げたそうだ。スタバやタリーズと比べると……なんてトンデモない話だよ!


・オリジナルブレンドの魂を洗われる

メニューだって本気です。あいにくドトール定番のミルクレープはないけど、それを補って余りある品々が並んでいる。今回はランチセットの和三盆フレンチトースト(珈琲 or 紅茶付き 税別1280円)と、那須御養卵の和三盆プリン(税別600円)を注文した。


まずは看板商品の1つ、コーヒーが来た。セットのコーヒーはオリジナルブレンドの「月煎(つきいり)」、通常税別950円の商品だ。


その褐色の液体をひと口含むと、目が覚めるようだ。普段は雑味たっぷりのインスタントコーヒーを飲み、「雑味こそ旨味」と思っているような感度の鈍い私の舌には刺激が強い。

まるで私の不浄な魂が強烈な漂白剤で強制的に真っ白にされているようだ。透き通っていて、一切の淀みもない味わい。エルサルバドル産のティピカ種をブレンドしているそうだが、コーヒーってこんなに美味いものだったのか~!


・フレンチトーストは飲み物!

続いてフレンチトースト。見たところ、あまり特別な感じはしない代物だったのだが、これまた度肝を抜かれた。食べてみると、「食べる」という表現がふさわしくないことに気づいた。これは飲み物だ! 噛む必要がない、口の中でシュワシュワと溶けて消えてしまった!



いまだかつて、これほどまでに柔らかいフレンチトーストに出くわしたことがない。フレンチトーストは飲み物です!! もちろんメイプルシロップをかけると、悶える美味さである。


・プリンは硬め

そして最後に和三盆のプリン。個人的にはプリンにもっとも期待を寄せていた。その期待に応えるモノであったのは確かだ。


がしかし、硬さが個人的に好みではなかった。割と硬めで食感がしっかりしている。見た目も味もハイレベルだが、残念ながら私は “プリンは柔らかめ派” なので、それほど好みではなかった。硬め派にはオススメである


それにしても、庶民の味から高級店まで、ドトールの守備範囲の広さには驚かされる。さすがのスタバもここまでの幅広さで店舗運営はできないのではないだろうか。これからのドトールのブランド戦略が大いに気になるところだ

・今回訪問した店舗の情報

店名 神乃珈琲 銀座店
住所 東京都中央区銀座5-8-9 BINO2F
時間 平日11:00~20:00 土曜10:00~20:00 日祝10:00~20:00(通常平日・土曜21:00まで)

参照元:神乃珈琲
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24