全世界2万2000店舗以上を展開するスターバックス。日本のみならず、地球全域に新たなカフェスタイルを根付かせた、米国シアトル発のカフェチェーン店である。他のカフェチェーン店も悪くはないが、やはりスタバ様とは格が違う……気がする。

それはさておき、今回はスタバの定番メニュー『スターバックスラテ』にまつわる使える知識をお伝えしよう。過去にスタバで働いていた元店員さんによると、スターバックスラテはサイズによって味の差があり、中でも「トールは損しているよ」と教えてくれたのだ。

・元店員さんが語る

今回話を聞かせてくれたのは、その昔2年ほどスタバでアルバイトをしていたというAさんである。スタバを辞めてからも「コーヒーはスタバが一番美味しいと思う」と語る、スタバ愛にあふれた男性だ。

そんなAさんが言うには、アイスコーヒーや各種フラペチーノはサイズが変わっても味の差は無いらしい。だがしかし、スターバックスラテだけはサイズによって味に微妙な差があり、「特にショートとトールは全然違う」という。一体どういうことなのだろうか?

──なんでラテの味に差が出るんですか?

「うん、じゃあラテの作り方を説明するね。簡単にいうと、ラテはエスプレッソに牛乳を注いで作るんだ。ホットならスチームして、アイスならそのまま冷たい牛乳を使うんだけど、基本的にはどちらも同じ」

──ふむふむ。

「でね、なんで味の差があるのかっていうと、エスプレッソの量がサイズによって違うからなんだ。ショートの場合、エスプレッソをショット1杯、トールも1杯、グランデは2杯、ベンティは3杯入れるんだ」

──ほうほう。

「あとは牛乳をなみなみ注げば完成だから……わかるよね? 特に違いがあるのはショートとトールで、容器の大きさが違うのに使用されているエスプレッソの量はどちらもショット1杯ずつなんだ」

──そういうことか……!

整理すると、スターバックスラテのショートとトールはエスプレッソ1杯ずつが使用されているが、牛乳の量が違う分、単純に味の差があるとのことであった。逆にアイスコーヒーの場合、完成品をカップに注ぐだけだから「サイズで味の差はない」という説明も納得がいく。

──じゃあ、トールが損なんですかね?

「僕も原価の管理をしていた訳ではないからそこまではわからないけど、単純に考えれば牛乳よりエスプレッソの方が高いんじゃないかな? エスプレッソの方が高いとすれば損してることになるよね」

──そうだったのか……!

「でもさ、ショートじゃ物足りないけどグランデは大きいって人も多いと思うんだ。そういうときはプラス50円でエスプレッソを追加できるから、僕はトールを頼んでエスプレッソを追加してるよ。ちなみに、カフェモカとカプチーノも同じ作り方だから味が違うよ」

話を聞き、念のためスターバックスラテを全4サイズで飲み比べてみたが、確かにどれも味に微妙な差があった。特にショートとトールの差は歴然だ。ショートと比べるとトールは「良く言えばマイルド」「悪く言えば味がボヤけている」印象であった。

好みによっても違うと思うが、ミルク感よりもコーヒー感を求めたい人はトール以外のサイズがオススメだ。さらにより強くコーヒーの風味を求めるならば、プラス50円でエスプレッソを追加するといいだろう。

参考リンク:スターバックス
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼確かにショートとトールは味が全然違った。

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