『世界から猫が消えたなら』という小説・映画が人気だが、逆に『世界に猫があふれたら』どうなるだろうか? そう、見渡す限りネコネコネコの世界になるのだ。

そんな世界の第一歩となるような事態が、今動き始めている。ロンドンの地下鉄の駅から広告が一掃され、代わりに猫の写真で埋め尽くされているのである。一体どんな目的で? 詳細をお伝えしたい。

・駅の広告を、猫の写真に置き換えよう!

2016年4月、グループ「the Citizens Advertising Takeover Service(以下、CATS)」がクラウドファンディングサイト『Kickstarter』で、“猫がロンドンの地下鉄の駅を乗っ取る計画” を始動させた。なんでも、駅に設置された広告全てを、猫の写真に置き換えたいというのだ。

CATS がこの計画を考えだした背景には、「素晴らしい光景となるから」と「四六時中、何かを買うように勧められることに飽き飽きしたから」という2つの理由があるそう。

海外メディア『Metro』は、「(広告を目にしなければ)費用が高すぎて行けるはずのない旅行や、必要のない車、理想が高すぎるフィットネスなどの心配をしなくてもいいのです。公共の場で何かを見て、気分が良くなれるなんて素敵なはず」という CATS の言葉を紹介している。

・家族募集中の “保護猫たち” の写真が飾られたのだ!!

当初は実現できるか分からなかった計画だが、必要な費用2万ポンド(約270万円)が無事に集まり、今回ロンドンのクラッパムコモン駅を猫が乗っ取ることに成功したのだった。

当初は単純に猫の写真を飾るだけのつもりだったそうだが、もっと有意義に使えるはずと計画を変更。動物保護団体『Cats Protection』と『Battersea Dogs & Cats Home』の新たな家族を募集している保護猫たちの写真が飾られることになった。

現場の様子を収めた写真を見ると、たしかに駅は猫だらけ。猫の写真に囲まれた人々は、幸せそうな笑顔を見せている。

Kitty takeover 😻 #cats #citizensadvertisingtakeoverservice #catsofinstagram #london #advertising #meow

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・広告の力をより良いことに使ってほしい

本キャンペーンの代表者ジェームス・ターナーさんは、計画が実現できたことについて、以下のように述べている。

「キャンペーンにかかった費用は、全て Kickstarter に寄せられたお金を使っています。世界を違う角度から見ることで、世界を変える力を自分たちが持っていると多くの人に気付いてもらえると嬉しいです」

また彼らは、広告の存在を否定している訳ではないようで、ターナーさんは「多くの企業がどれほど強い広告力を有しているかをもっと意識し、その力をより良いことに使ってほしいと願っている」と説明しているのだった。

ネット上でも注目を集めている、今回の “猫ジャック” 。もしかしたら日本の駅も猫や犬に乗っ取られちゃう日が来るかもしれないよ!

参照元:C.A.T.S、Metro[1][2]Medium(英語)、Instagram
執筆:小千谷サチ

▼改札だって!

▼駅の中を見ることができる動画。エスカレーター脇にもたくさんの写真が飾られている

▼こんなふうに素敵な写真も撮れます

Cats,no puppies🐱 #glimpse #makesmehappy #thankyou #station #london #catsnotads

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▼猫の写真を提供した保護団体『Cats Protection』も Facebook 上で告知

▼耳がチョットだけ写っているところがカワイイね!

▼色々な猫様がいます

The cats have taken over the underground.

A photo posted by Francesca Louise (@chescaaxx) on