日本国憲法を隅々まで探してみよう。「喫煙者ハ全員、地上カラ抹殺スベシ」なんてことは一言も書いてない。二十歳未満の喫煙を禁止する “未成年者喫煙禁止法” は制定されているが、成人者の喫煙自体を禁止する法律はどこにも存在しない。つまり、日本において喫煙は合法なのである。
以前の記事で、「電子タバコiQOS(アイコス)を吸ってるヤツにロクなヤツがいない」というコラムを書いた。私(P.K.サンジュン)の主とするところは「電子タバコでも普通のタバコでもマナーを守って楽しもうね☆」というものだったのだが……。予想通り、聖者のみなさんが登場し「またかよ(笑)」という展開になったので、少しその話をしたい。
・喫煙は犯罪でも何でもない
タバコがどのくらい体に悪いのか? 副流煙がどれくらい迷惑なのか? おそらく多くの喫煙者は、非喫煙者よりその類の話を聞いている。それでもタバコをやめられない理由は人によって様々だが、ひとつだけハッキリ言えるのは「喫煙は犯罪でも何でもない」ということだ。
ここ10年ほどで、喫煙が出来ない飲食店は本当に増えた。街中の喫煙所が激減していることはご存じの通りだろう。そして多くの喫煙者はそれを受け入れ、時代の流れにどうにか合わせようとしている。だって20年くらい前なんて、駅のホームでもみんなガンガン吸ってたもの。本当にマナー良くなったよな、喫煙者たち。
・恐縮してる喫煙者たち
それはさておき、非喫煙者のみなさんに「その努力をわかってほしい」なんてことは言わない。おそらく多くの愛煙家たちは「ご迷惑おかけしてますぅ」と恐縮していることだろう。だからこそ、タバコは決められた場所で吸うしマナーも守る。そして気も遣う。
喫煙OKの居酒屋でも、非喫煙者がいれば「ちょっと……」と席を外して一服するし、初対面の人の前では「あ、大丈夫なんで……」と、とりあえず様子を見る。だからこそ歩きタバコをする輩(やから)には人一倍腹が立つし、タバコのマナーに関するコラムのひとつでも書きたくなるのだ。
・嫌煙家(聖者)の主張
ところがどっこい、「犯罪でも何でもない喫煙」であるにもかかわらず、風当たりはますます厳しい。特に嫌煙家と呼ばれる一部の聖者たちは極端で、“タバコ” というだけで「喫煙者全員いなくなれぇぇぇええ!」「マナーなんて関係ねえ! 滅せよ!!」と憤慨するから手に負えない。……カルシウム、不足シテマセンカ?
再三、申し上げる通り、喫煙は犯罪でも何でもない。タバコは日本において合法の嗜好品だ。マナーを守らない喫煙者を糾弾するのは大いに結構だが「憎き喫煙者」と一括りにして声高に叫ぶのは、ちょっと話が違うのではなかろうか? ……カルシウム、不足シテマセンカ?
・タバコはルールを守って楽しもう
例えるなら「鯨食文化」のある日本を攻撃する某団体と同じで、お門違いも甚だしい。もし今後、日本において「喫煙は違法」と憲法で制定されたとしたら、その際は「違法のタバコを吸っている犯罪者たち」を、“タバコGメン” にでもなり、とっちめてはいかがだろうか。
……と、好き勝手に書いてきたが「非喫煙者のみなさんにご迷惑をおかけしてはならない」という気持ちは本当だ。だからこそ、iQOSを含めた喫煙者諸君! タバコはルールを守って楽しもう。君は一人の喫煙者ではなく、喫煙者の代表なのだ。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼「昔は飛行機で吸えたもんなぁ」「駅のホームにも喫煙所あったしなー」「昔の映画とか観ると、家の中でもガンガン吸ってるしね」
▼電子タバコを含めた喫煙者の諸君! タバコはルールを守って楽しもうね☆