オシャレな街に行くと、本屋とコーヒー屋が一緒になったようなお店をしばしば見かける。いわゆる「ブックカフェ」というやつだ。読書をしつつコーヒーを飲んでゆっくりくつろげるという、なんともイカしたカフェである。

だがしかし! しかしである。ゆっくりくつろげることを売りにしているブックカフェで、突然の便意により全然ゆっくりできなかったという経験がみなさんにもあるかもしれない。それもそのはずである。なぜなら、ブックカフェは「便意をもよおす要素たっぷりの空間」だったのである。

・本屋に行くと便意をもよおす

本屋に行くとトイレに行きたくなる現象は有名だ。経験者も多いことだろう。俗に言う「青木まりこ現象」である。科学的根拠は解明されていないようだが、便意に対する本屋の影響力はとにかく凄い。私(筆者)も幾度となく経験済みである。これに関しては、否定の余地はない。

・コーヒーを飲むと便意をもよおす

人によって、コーヒーで便意をもよおすタイプと便秘になるタイプにわかれるようだが、私は「もよおす派」だ。もよおす派にとっては、コーヒーの影響力も甚大である。私の場合、飲めばほぼ確実にトイレに駆け込むため、コーヒーの威力に関しては畏怖の念すら抱いたこともある。

・本屋とコーヒーのダブルパンチ

つまり、本屋とコーヒーという、そもそも便意をもよおしやすい要素から成り立っているのがブックカフェなのだ。それぞれの強大な影響力を同時に受けることにより、ブックカフェで便意をもよおさずにいることは不可能と言っても過言ではない。このダブルパンチに耐えられるほどの精神力と屈強な腹部を持ち合わせている人は、一体どれほどいるというのだろうか。

・平気そうな顔をして実はみんなも便意をもよおしているのではないのか

便意以外にもさらに私をソワソワさせるのが、周囲の客である。コーヒー片手に読書をしてゆっくりくつろいでいるように見えるが、まさにその瞬間、実はみんなも便意と闘っているのではないか……と気になってしまうのだ。そんなことを考えれば考えるほど余計にソワソワしてしまい、くつろぐどころではないのである。

・ブックカフェでデートをするカップルはなんなのか

ブックカフェでは、デート中らしきカップルの姿も見かける。週末の昼下がりにゆったりとした時間を共有する様子はなんとも素敵なのだが、彼らの便意のほうは一体どうなっているのだろうか。デート中の便意というのはなんとも厄介なものだと思うのだが、なぜ彼らはわざわざ便意をもよおしやすい環境をデート場所に選んだのだろうか。

実はお互いにソワソワしているのではないのか……。それとも、本屋やコーヒーの威力など物ともしない体質なのだろうか……。もしくは、酸いも甘いも便意さえも知り尽くした仲だというのか……。

・ブックカフェでくつろげる人に脱帽

自らの生理現象や周囲の雑念に惑わされることなく心底リラックスするというのは、意外に難しいと思うのである。そんなわけで、ブックカフェで読書とコーヒーを本当にゆっくり楽しめる人には、ただただ脱帽するばかりである。

執筆:むねやけサンデー
Photo:RocketNews24.