「もっこり」。この言葉は聞けば不思議と微笑んでしまうようなマジックワードである。そうと知りながら、私(佐藤)は初めて訪ねた「定食のまる大」でついもっこりしてしまった。
そのせいで、恥ずかしい思いをしたことをここに打ち明けたい。もっこりにすべきではなかったかも……。
「もっこり」。この言葉は聞けば不思議と微笑んでしまうようなマジックワードである。そうと知りながら、私(佐藤)は初めて訪ねた「定食のまる大」でついもっこりしてしまった。
そのせいで、恥ずかしい思いをしたことをここに打ち明けたい。もっこりにすべきではなかったかも……。
先日、いつものごとく居酒屋で飲んでいた時のことだ。瓶ビールやシャンディーガフと並んで、 “もっこり” と言う文字を見付けた。「……?」冴羽獠(さえばりょう)でも出て来るのかしら。
そんなことを思いながらモノは試しだと、さっそく注文してみた。すると薄っすら黄色がかった、ヤクルトのような見た目のドリンクが出て来た。飲んでみると、なるほど納得。アレとアレを組み合わせたお酒だったのだ。自宅でも簡単に作ることができる上に、飲みやすくてコレは良いではないか。
それは2015年1月半ばのことだった。岩手県盛岡市を取材していたときのことである。もっとも繁華な界隈、大通の裏手の路地を歩いていたら、私(佐藤)は立ち止まらずにいられなくなった。あるお店のちょうちんの文字が、目に飛び込んできたからだ。そこにはこうある……。
「もっこりラーメン」、もっこりラーメンだと!? これは私に語りかけてきているちょうちんではないのか? 『佐藤よ、もっこれ。もっこれ、佐藤』、そう呼びかけているのではないのか? いや、私だけではない。すべての男に語りかけているように見えるぞ。もっこれ、もっこれ、もっこれと。おい! 野郎ども、時は来たッ! もっこりラーメンを食べて全力でもっこれ!! 勝ち鬨(かちどき)を上げよ、オーッ!!