ロケットニュース24編集部は男だらけであるにもかかわらず、それなりに主婦意識が高い。編集長のGO羽鳥を筆頭に、私(サンジュン)自身もちょいちょいスーパーマーケットに出かけたりしている。

ある日のこと。スーパー談義をしていると、GO羽鳥に「サンジュンは本当にまいばすけっとが好きだよね~(笑)」と言われた。そこに含まれた微かな見下したような感情を見逃すほど、私も間抜けではない。よかろう、私がまいばすの魅力を教えて進ぜよう。

・バカにしているのか?

イオングループが運営するスーパーマーケット、まいばすけっと。その歴史は意外と古く、2005年に第一号店を出店したという。その後、急激に勢力を拡大し、2022年に節目の1000店舗目を出店した……と、Wikipediaに書いてあった

さて、まいばすけっとの公式サイトには「都市型小型食品スーパー」と記載がある通り「都市型」であること、そして「小型」であることが特徴だ。さらに私は2つ「営業時間の長さ」と「店舗数の多さ」が まいばすの魅力だと考えている。

・最高だとは思っていない

で、ここで断っておくと「まいばすが好きか?」と聞かれたら胸を張って「好きだ」だと答えられる一方で、例えば夕飯の食材を購入するために、まいばすを利用することはほぼ無いことを告白しておきたい。

正直な話、まいばすの「肉・魚・野菜・果物」などを見て「上物だな」と思ったことは無いし、野菜で言えばせいぜい「もやし」「豆苗」「キノコ類」あたりだけが、他のスーパーと同等の品質であろう。

肉や魚に関しては「まいばすで買う」という選択肢は皆無で、いつも他のスーパーや小売店を利用している。そういう意味で私は、骨の髄からの “まいばす信者” ではないのだろう。

だがしかし、先述のように私は まいばすが大好きだし、人に「好きなスーパーは?」と聞かれたら「まいばすけっと」と答える。それには以下の理由があるからだ。

・その1: 営業時間が長い

8時閉店、9時閉店のスーパーが多い中、まいばすけっとは23時、店舗によっては24時まで営業している。昭和の時代ならばいざ知らず、不規則な労働時間が多い現代社会において、営業時間が長い まいばすは本当にありがたい存在だ。

それはつまり「コンビニ的な要素があるスーパー」ということ。私は仕事帰りに炭酸水や箱アイスを購入することが多いが「定価のコンビニを利用しないで済むこと」が、どれだけありがたいことだろう? そこを見逃してはならない。


・その2: 一通りある安心感

一般的なスーパーマーケットと比較して、まいばすは小規模な店舗が多い。とはいえ「一通り揃っていること」がまいばすの魅力だ。それは食品のみならず、洗剤やティッシュなどの生活用品にも当てはまる。

例えば、普段はドラッグストアなどで購入しているティッシュを、やや遅い時間に切らしてしまったとしよう。コンビニで買うと割高だが、まいばすなら? 無数の選択肢は無いものの「一通りある安心感」が まいばすにはある

・その3: どこにでもある。近くにある。

まいばす最大の魅力は「店舗数の多さ」と言い切っていい。都心部にはコンビニと同レベルの勢いでまいばすがあるエリアも少なくなく、そんな人にとってまいばすは「最も身近なスーパー」であろう。

そのため「あれを買い忘れた!」なんて時に役立ってくれるのは常にまいばす。いくら品揃えが良かろうと「徒歩10分のスーパー」よりも「徒歩2分のまいばす」を選ぶ人の方が圧倒的に多いハズだ。

しかも困ったときこそ「営業時間の長さ」と「一通りある安心感」が効果を発揮する。古くから言われる「遠くの親類より近くの他人」とは、まさにまいばすのためにある ことわざではないだろうか?

・サンキュー、まいばす

総じて私が言いたいのは「結局みんなまいばすのお世話になってるでしょ?」ということ。確かに最高のスーパーマーケットではないかもしれないが、なんだかんだ 出番が多いのがまいばすけっとなのだ。

つまり私としては「好きなアイスは?」と問われて「ガリガリ君」と答えている感覚に近い。それに対し「ハーゲンダッツ!」などと無邪気に言われても、返す言葉が無いのである。

ホームランバーで返せとは言わない。ただ少しは意図を汲み取って、せめて「ピノ」や「チョコモナカジャンボ」くらいの物差しで話が出来ないだろうか? まいばすけっと。それはスーパーマーケット業界におけるガリガリ君なのである。

参照元:Wikipediaまいばすけっと
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.