「トレーダージョーズ」と聞いて、何のことかわかったあなたはなかなかのアメリカ通。もしくは流行に敏感な方だろう。トレーダージョーズ(TRADER JOE’S)とはアメリカにおよそ500店舗を構えるスーパーマーケット(グロサリー)のことである。

日本でも「トレジョ」と略されるほどの人気を博すトレーダージョーズに、このたび私(サンジュン)が初入店! その結果、こう思わざるを得なかったよね……「アメリカ観光するなら自由の女神よりも優先順位が高い」と──。

・人気のスーパーだっけ?

つい先日、ポケモンGOのイベントでニューヨークに上陸した際、現地の知人に「トレジョ行く?」と誘われた。私自身、トレーダージョーズのことはフワッと知っていた程度だったが、外国のスーパーマーケットは大好物! ワクワクでトレジョへと足を運んだ。

たしか日本では、トレジョの買い物バッグが人気なんだっけ……? あと全般的にすごくリーズナブルだと聞いた気が……? あれ、オーガニック系の店だった気も……? ともあれ日本には無い以上、これは行くしかないだろう。

で、ざっと説明しておくとトレーダージョーズは1958年にロサンゼルスで創業したグロサリーである。創設者はジョー・コロンビーさんで、屋号のJOE’Sも当然ジョー・コロンビーさんに由来している。


・人気の秘密

私が訪れたニューヨークにもトレーダージョーズがあり、店内はニューヨーカーたちで賑わっていた。で、NY在住30年の知人によるとトレジョの人気の秘密は「質のいいモノがかなりリーズナブルだから」だという。

例えば生野菜も一般的にスーパーより種類が多く、カットの仕方も多種多様。中にはズッキーニを麺状にカットした「ズッキーニヌードル」なる商品もあった。

もちろん「肉」「魚」「調味料」「お菓子」「冷凍食品」「チーズ」「ドリンク」「パスタ」「パン」「シリアル」……などなど、スーパーにあって欲しいものは一通り取り揃えられており、種類もメッチャ多い! 特にチーズは単独で1コーナーが設けられていた。

で、ウキウキで店内を散策していたところ、ふと気付いてしまった。あれ……? トレジョで売ってる商品って、全部「TRADER JOE’S」って書いてない? え、全部がプライベートブランドってことなの?



・ほぼプライベートブランド

現地の知人によると「100%ではないけどほどんどがプライベートブランド」とのことで、これがリーズナブルな理由の1つなんだとか。また別の知人によると「ちょっと規格外の商品を現金一括で仕入れてるから安いみたいよ」と教えてくれた。

もちろん泣けるほどの円安があるため、日本基準で「激安!」とは言えないものの、他のスーパーと比較するとかなりリーズナブルであることは間違いないようだ。ちなみに水は「コストコと並んで最安値」なんですって。

個人的には「無印良品のような質の良さ」と「ドン・キホーテ並みのリーズナブルさと品数の多さ」が合体したような店だと感じたが、いかがだろうか? 少なくともアメリカに出かけたら最優先で立ち寄るべき店だと思わざるを得なかった。自由の女神よりもトレジョである。

海外にお出かけになったら現地のスーパーで買い物をしたい人は大勢いらっしゃるハズ。アメリカではトレーダージョーズ一択、トレジョ一択とお伝えしておきたい。ハリウッドより、グランドキャニオンにより、大谷君よりもトレジョが優先だ。

参考リンク:TRADER JOE’S(英語)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼トレジョの画像をザザザッとどうぞ。