福岡県といえば? そう聞かれて連想するものはいろいろあるが、まず明太子は外せない。それもそのはず、県内そこらじゅうに明太子のお店はいっぱい。県民にとっては、もはや「一家にイチ明太」が当たり前なくらい身近なものだからだ。

それだけに、福岡県民(出身者)は明太子に関して “絶対味覚” を持っていても何ら不思議ではない。きっと味の差だって瞬時に見抜ける……ってことで、その真偽を確かめるべく福岡県出身の私が身をもって “利き明太子” に挑戦してみた。もしハズしたら福岡に帰ることは許されないが、間違えるはずなかろうもん!

・老舗3社がコラボ

今回の検証をやるにいたったキッカケは、当編集部宛てに明太子が届いたから。なんでもクラウドファンディング・Makuakeの企画で、明太子3社が頂点を決めるべく食べ比べセットで特別コラボしたらしい。ちなみに3社とは「稚加榮」「椒房庵」「島本」という老舗たち。

名前を知らない人も少なくないと思われるが、2月7日に募集を募ったところ、開始30分で目標金額を達成(2月27日時点で達成率1596%)したのだからどれほど人気か分かるだろう。要するに、そんじょそこらの明太子じゃないってやつだ。

・ルールはシンプル

そんなウマい明太子を福岡県出身者が見誤るなんてことはあってはならない。不本意ながら当編集部ではバカ舌に分類されている私だが、ホームゲームで醜態をさらすことだけは死んでも避けたいところだ。絶対に負けられない戦いがそこにはある!

ルールは簡単。目隠しをして3社の明太子にスーパーマーケットを含めた4種類を食べ、その中から「スーパー」を見抜けばいいだけである。

フッフッフッ……私は生まれて20年以上も福岡に住んでいたのだ。食べ慣れた明太子もあるくらいだし、スーパーには悪いが見抜けないほどヤワじゃない!

なんて強がってみたが、不安がないといえばウソになる。もしも……が頭をよぎると気が気じゃないし、改めて自身のバカ舌が証明されてしまうかもしれない。


ただ、不安は一口目から消し飛んだ。だってだって……

明らかにいつもの明太子と様子が違うのだ。舌触りは当然として……あらまぁ、なんと上品な味だこと!

すんげえ簡単じゃねぇか、コレ。まだ1つしか食べていないが、このままだったら単純にウマい明太子を食べただけで終わっちゃう……と思いきや!

2つ、3つと食べ進めていくと……


んんん……


待て待て……


ど、どれもウマいんですけど……



・審判の時

4つを食べ終えて最終的には2択に絞れたが、正直言って自信がない。途中、水を飲んで口直ししていないからダメだったなど、事前に言い訳を考えたほどスーパーがどれか分からなかった。そのような疑心暗鬼のなか、選んだ明太子の結果はどうだったのかというと……


2択までは正解


そう……あろうことか……


不 正 解 


あぁ……


もう福岡帰れねぇ……


とも思ったが、スーパーのレベルが高い可能性も捨てきれないし、何より故郷の福岡に帰りたい。そこで、千葉県出身のサンジュン(当編集部の中で確かな舌を持つ方)にも挑戦してもらうことに。もしサンジュンが当てることができたら、私は潔くバカ舌の烙印を押されるとしよう。

粒に注目したら自ずと正解は導き出される。そう自信を覗かせるサンジュン。

結果は──


不正解ε-(´∀`; ) ホッ


サンジュンが間違えたとき、私が胸を撫でおろしたことは言うまでもない。福岡県出身者が見抜けなかった事実は隠せないものの、最悪の事態は免れることができた。

・スーパーのレベルが高い

その後、冷静になって味わってみるとスーパーの明太子は調味料の要素を感じた。とはいえ、視覚を奪われた状態だとどれもウマく、総じて明太子のレベルが高かったのは確かだ。

う〜む……


コンビニもそうであるように


最近のスーパーは


レベル高いんだなァ……。


【完】

参考リンク:Makuake
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.