「七段構えの戦法」と言えばバルチック艦隊を撃破した連合艦隊の戦術として有名であるが、いま東京駅では六段構えの戦法と言いたくなるような「ちょい飲みキャンペーン」が行われている。

何を言っているか分からないかと思うが、私も何を言っているか分からない。私が分かっていることといったら、数十分前に敵の術中にはまってしまい、その結果ろれつが回らない状態となっていることくらいである!

起こったことをありのままに話そう。ちょっと前、私は東京駅・改札内の地下1Fを歩いていた。

駅の改札内とはいっても東京駅だから、メチャクチャ広い。自分がどこを歩いているか分からなくなるので、壁に貼ってあるフロアマップを見ようとしたら……



「ちょっと酔ってかない?」と書かれたちょい飲みキャンペーンが行われていた。で、ポスターの下の方を見ると……



「せんべろ始めマスタ。」というふざけたキャッチコピーと一緒に、6つのちょい飲みセット(せんべろセット)が紹介されていたのだ。

繰り返す、6つもである。店が6つもあったら、大体の人はどこかが好みにハマる。そもそも、6店舗もやってたらそれはもう「ちょい飲み」じゃない

1つ1つの店は「ちょい飲み」であってもチリツモ。 “ちょい” じゃなくなるリスクを孕(はら)みまくっているキャンペーンだと言えるだろう。



なんだか危険な匂いを感じたので、キャンペーンが行われているエリア(B1 スクエア ゼロエリア)に行ってみると……



うぉおおおおおお!



あっちでも「ちょい飲み」!



こっちでも「ちょい飲み」!


今から新幹線やら特急列車に乗ろうとしている人に対して、とんでもない誘惑が広がるトラップ平原となっていた。


いったんここに立ち寄ってしまったら最後、出張とか仕事とかはどうでもよくなるのではないか? しかも、1000円で2杯飲ませるセットもあるし。


ただ冷静にコメントすると、場所が場所だけに「ちょい飲みセット(せんべろセット)」としてメチャクチャコスパが高いとは言えなさそう。

駅を出て街へ繰り出せば、同じ値段でもう1皿多い「ちょい飲みセット」は見つかりそうだが、アクセス的に最強のエリアだからそれは仕方がない。

たとえば、私が最初に入った「東京ギョーザスタンドウーロン」では、ビール1杯にポテトサラダとザーサイのセットで1000円。


餃子も欲しいなと思って追加したり……


ということが起こりがちだと思うので、財布の紐を引き締めて「ちょい飲みセット」の海を渡ってくれ。

ちなみに、このちょい飲みキャンペーンは2024年3月15日まで。それまでに東京駅を(特に仕事で)利用する人は注意されたし。

参考リンク:グランスタ
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.