オッサン5人が美容室で「ベッカムにしてください」とお願いしたらヤバいことになった(その2)

他の4人が美容室で順調にベッカムになっている一方、事務所にいたのは羽鳥、そして当編集部で何かとお手伝いをしてくれているマイ嬢だ。ベッカムのマンバンは金髪に染めて後ろで結えばOK。社内の「マイ美容室」で簡単に完成する予定だったのだが……


この日、羽鳥がサスペンダーをつけてたからか


これはベッカムというより……


タイタニックのディカプリオッ……!


ディカプリオことジャックやん!


竹内力が入ったジャックやん!!


絶対にタイタニックが沈む胡散臭いジャックやん!!



──と、思いがけずベッカムから逸れてしまっていた。とはいえ、これで5人全員がベッカムヘアに寄せ終えた。ここから気合を入れ直して後半戦へ。ギアをもう一段階上げ、ベッカムにもっと近づいていくとしよう。


ということで用意したのは……



ユニフォーム


そして次にやることといえば……


ベッカムの代名詞である


フリーキックであろう


このようにイメージできるものはたくさんあるのだが、現実とは時として残酷なものである。当初の予定だとイケメンになって手がつけられなくなるのを想定していたのに真逆! 手どころか足も出ないうえ、とある会社のフットサルチームにしか見えなくなってきた



気持ちは間違いなくベッカムで髪も仕上がっているのに、何かやればやるほど本家から離れていく悲しさ。しかし、美容師さんの魔法はまだ続いている。諦めたらそこで試合終了だし、絶対に負けられない戦いがそこにはある。こうなったら奥の手を出すしかあるまい!

ズバリ、歌舞伎町進出である。東京・新宿のシンボルとも言える場所だけに、いつ行っても外国人観光客だらけ。もし私たちがベッカムになりきれているならば、歩いているだけでとんでもなく注目されるに違いない!


しかも、5人がかりでベッカムになっているのだ。もしかしたら大都会のド真ん中でパニックを引き起こしてしまうかもしれない。



──と、そんなあまりに無駄すぎる心配をしつつ、多くの人が行き交う「歌舞伎町一番街のアーチ」の前へ行ってみた。そしたら、な、なんと……



………………


恥ずかしくてパニックになったのは自分たちだった



いろんな人がいる歌舞伎町。ここにベッカムのユニフォームを着た金髪集団がいても、みんな気にも留めなかった。せいぜい「ベッカムのことが大好きなオッサン集団がフットサルに向かう途中」だと思われた程度だろう。


結果として、歌舞伎町を散歩しただけになってしまった我々。世界のどこへ行っても即バレするベッカムって、やっぱりとてつもないスーパースターなんだなぁ。改めてそれを肌で感じつつ、同時に大事なことにも気づかされたのだった。


それはチャレンジする精神である。今回5人のうち、実に3人が人生で初めてやる髪型だった。オッサンになった今でも、まだ新しい自分に出会える。いくつになっても前を向けば、遅いことなんてない。


そう、気づかせてくれたベッカムに感謝。同じ世代に生まれたこと、今もカッコいい存在でいることに勇気ももらえる。人生はまだまだ長いのだ。

なんだかベッカムになろうとすることで大きなものを得たような気がする。いずれにしても、ベッカムになるのが夢だと言ってたYoshioが……


終始楽しそうにしていて何より


こうして見ると夢は人を突き動かす力がある。そして大人になっても純粋な気持ちを持つことって大切なのだとも思わされる。


ダメから入っちゃダメ。オッサンだから……なんて年齢のせいにしてもダメ。やってみないと分からないことはたくさんあるのだ。


人生って


いくつになっても勉強だ


【完】


参考リンク:Instagram @davidbeckhamdavidbeckham.com
取材協力:better、Instagram @better_hairmake
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
イラスト:マミヤ狂四郎

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