みんなは先週の金曜ロードショーを見ただろうか? やっぱりあの時代のレオナルド・ディカプリオは最高だよな! 何の話かって『タイタニック』しかない。2021年5月7日の金曜ロードショーは『タイタニック』の前編が放送されたのだ。

我々90年代チルドレンにとっては青春の1ページと言えるほどヒットした本作。改めて見たらディカプリオの王子っぷりがヤバイ。そこで美容室に行って「ディカプリオにしてください」と言ってみた!

・まずは近所の美容室へ

以前の記事で煉獄杏寿郎になって以来、私の頭は伸びっぱなしのプリン状態。根本が黒いため、脱色からやり直しカラーリングをするダブルカラーを施す必要があるだろう。煉獄さんになって半年経った結果がこちらです。

そんな煉獄さん変身の際もダブルカラーだったが、カラーリングには3時間くらいかかった。そこで時間もないため電話して予約が空いていた新宿三丁目の美容室『ashuley 【アシュリー】』に飛び込むことにしたぞ。たのもー


と、扉を開けたところ……


美容師さん「え!? 煉獄さんの人!?」

読まれていた


というわけで、そんな宮代尊(みやしろ たける)さんと、鈴木和毅(すずき かずき)さんがカラーリングを担当してくれることに。


鈴木和毅さん「今日はどんなカラーリングにしましょう?」


私「そうですね。こういう感じでお願いします」


鈴木和毅さん「ディカプリオやん……ッ

──27歳の鈴木和毅さんは『タイタニック』を見たことがないという。しかしながら、ディカプリオは知っているらしい。さすがディカプリオ。この機会に、鈴木さんも『タイタニック』見ていただければ幸いである。

・カラーリング開始

さて置き、ミーティングの結果、やはりダブルカラーに落ち着いた。まず、ブリーチで根本の色を抜き、グレージュ(グレー+ベージュ)で全体のくすみを出して、モヒカン部分にハイライトを入れるとのこと。まずは、ブリーチ。


30分くらい待って洗い流すと綺麗な金髪に。

しかし、やはり『タイタニック』時代のディカプリオと比べてかなり明るめだ。というわけで前述の通り、カラーリングでくすませていく。鈴木和毅さんいわく、根本が明るすぎるとダサくなるとのことで、まずは根本に色を乗せ……


続いて、モヒカン部分の毛束を少量ずつ染めてまばらに明るい色を入れる。


最後に、根本以外に染料を塗る。


で、しばらく置いて洗い流した結果……


カラーが完成

やはりかかった時間は3時間。その甲斐あり、少しくすんだ金髪にハイライトが入る外国人っぽい立体感が出ている。こんなに色んな色が混じり合ってるんだな。

分析してパレットのように混ぜ合わせて再現する美容師さんってやっぱり凄い。ちなみに、ダブルカラーの価格は1万7160円だった。

宮代さんと鈴木さんいわく「カットをする方にバトンを渡す気持ちでやりました」とのこと。そのバトンを受け取るのは、ロケットニュース24の企画ではお馴染みの美容師・佐藤幸治さんである。

・美容室『SHEA.aoyama』へ

前述の煉獄さんや、キムタクにしてもらったこともある『SHEA.aoyama』のカリスマ美容師に仕上げをお願いしたい。ちなみに、今回も電話予約の際は「カット」とだけ伝えているぞ


佐藤幸治さん「ご無沙汰してます! 今日はどういう感じにしましょう?」


私「そうですね。こういう感じでお願いします」


佐藤幸治さん「ディカプリオやんッ!!」

──ディカプリオもさすがだが、佐藤幸治もさすがであると言わざるを得ない。さすがロケニュー的カリスマ美容師。最近忙しいことも頷ける。

・カット開始

さて置き、『タイタニック』のディカプリオの髪型は顔の周りに段差がなく前下がりな感じ。そこでとりあえず後ろ髪がバッサリいかれた。さようなら。

佐藤さんいわく、この髪型は、今流行っている「ハンサムショート」というヘアスタイルに特徴が似ているという。時代は繰り返すというヤツなのかもしれない。これは煉獄さんよりもクオリティーが高くなる可能性を感じる。しかしながら……


やはり立ちはだかる毛量問題……!


そう、私は植毛しているくらいなので前髪が薄いのである。我々はいつだってこの壁と戦ってきた。今回は越えることができるだろうか? カリスマの顔に緊張が走る

もはや日はとっぷり暮れた。しかし、先行きが見えなくとも進み続けよう。なぜなら我々はすでに航海に出発しているのだから。共に行こうハゲの向こう側へと。そして、ついにセットが終わった──。

3人の美容師が力の限りを尽くした今回。その作業時間は計4時間越え。カットは7700円だったため、かかった金額は計2万4860円。繋がれた魂のバトンがたどり着いた先は……




ジャックやん


ジャックやん


ジャックやん


ジャックやん


ジャックやん


ローーーーーーズッ!!


なお、本日5月14日の金曜ロードショーはそんな『タイタニック』の後編。今なら、沈む船で賛美歌『主よ、御許に近づかん』を演奏した音楽家たちの気持ちが分かる。ありがとう君たちと演奏できて幸せだった──。

また1つ、『タイタニック』の良さを見つけてしまった。当時の少年少女は、改めて見たら気づかなかった良さが見つかるかもしれない。今夜ロマンとスペクタクルが絡み合うタイムカプセルを開けてみよう。

協力:ashuley 【アシュリー】SHEA.aoyama
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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